■サンマ・パーティは煙だらけ
この時期になると毎年、イコロ農園でサンマ・パーティを開くのが常となっている。 今年もK社長から、『そろそろサンマが美味しいですよ』と連絡があった。
サンマと言っても色々ある。東京のサンマはサンマじゃないと言ったら、東京の魚屋に怒られるかもしれない。
サンマ・パーティのサンマは有珠漁港のYさんが特別に根室から取り寄せてくれる大型の油の乗ったブランド・サンマである。
1箱20匹入りとなると、途端に値段が跳ね上がる。
25匹~30匹入りなら、かなり安く買えるそうだが、折角のサンマ・パーティである。
サンマだけは思い切って20匹入りで豪華に行く。
2000円の会費制で30数名が集まった。
市内の肉屋の名店『オオヤ・ミート』の社長が新作の黄金豚の生ハムを差し入れに来てくれた。
若い新規就業者の農家のTさんがハロウィーンのカボチャをくり抜いてロウソクまで持参してくれた。
壮瞥町のIさんはモロコシを沢山持って来てくれた。みんながサンマ・パーティに協力してくれる。
イコロ農園のオーナーのTさんは炭焼き窯に火を入れる。
隣の炊飯窯に私が火を入れる。焚き火用に石で作ってある穴に溜め込んであった田圃の天敵『ひえ』に火を付ける。
Yさんがサンマを焼き出す。Kさんが焼き鳥を焼く。
5ヵ所で火が燃える。
それがみんな煙を出すのだから、会場は煙だらけだ。
それでも、煙に燻されながら食べたサンマの塩焼きは旨かった。
(おまけの話)
今回のサンマ・パーティに新人が参加してくれた。
それは林正樹弁護士夫妻である。
まだ、乳飲み子を抱えた若い夫婦で、付き合いも良さそうで、遅くまで付き合ってくれた。
今まで弁護士の居なかった伊達市に来てくれた貴重な人材である。
それまでは訴訟事があると、伊達市の人達は室蘭か札幌に行っていたそうである。
そして、明るくてスマートな林弁護士夫妻はミュージシャンでもある。更に驚くことに、奥さんも弁護士である。
こんな優秀な人達が集まる伊達市は素晴らしい町なのである。
彼は11月から業務を開始するそうであるが、仕事が一杯あって欲しいし、あまり争い事はあって欲しくないし、私にとっては悩ましいことである。