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[2008.10.21]
■伊達の秋の実りを東京で味わう
伊達のOさんの家にはそれは大きな栗の木がある。 
樹齢は50年を超えているらしい。 
あまりに大き過ぎて近所迷惑なくらいである。 
でも、Oさんはそんなことはお構い無しに、この栗の木を大事にしてることを私は知っている。 
この栗の木にはそれはそれは沢山の実がつく。 


ある時、Oさんは『10月5日に栗の収穫をするので、それをお土産にして東京に持ち帰ってくれ』と私に言った。 
栗が大好きな私はそれが楽しみで、時々、密かにOさんの家の前を車で通って、栗の育ち具合をチェックしていた。 
 
帰る日が段々と近付いて来たのに、栗のイガが一向に茶色にならない。 
これじゃ、帰る日までに収穫は無理じゃないかと思った。 
 
そんなある日のことである。 
それは確か7日の夜だったと思う。 
夜になって強風が吹き荒れた。 
その風でOさんの家の栗が地面に落ちた・・・らしい。 
それをOさんは朝の5時から起きて、他人に拾われる前に自分で収穫して、わざわざコテージまで届けてくれた。 
 
 
私はそれを持ち帰って、Oさんの指示通りに天日干しにした。そして、その栗を茹でて食べたら、甘くてそれは美味しかった。 
小さい栗はコテージの周りにある木から落ちた山栗を私が拾ったものである。 
Oさんの栗は元々甘いのか、天日干しをしたから甘くなったのかは定かでない。 
東京に戻ってしばらく経つが、まだ私は伊達を楽しんでいる。 
 
(おまけの話) 
伊達からの帰りに、大洗港でカーフェリーを降りて、高速道路で東京に向かう。久し振りの本州の高速道路である。 
北海道とは違い、車も多い。 
 
友部JCTで常磐道を行かなければならないのに、久し振りの本州でボーとしていて北関東自動車道へ入ってしまった。 
この道は笠間へ行く道である。 
女房は助手席で私を冷たい目で見ている。 
 
まずいなーと思いながらもUターンも出来ず、先に進む。 
やっと次の出口で高速道路を降りて、カーナビで元へ戻るようにセットした。 
一般道を走っていたら、岩間に近付くと栗の販売の看板が目立つようになった。 
 
『焼き栗あります』という魅力的な看板を見つけ、横道だが入ってみる。 
看板に釣られて行った農家は3台の焼き栗製作装置で栗を焼いている。大繁盛である。 
試食をもらって食べてみた。これは凄い。 
普通の栗の2倍くらいの大きさがある。 
しかもそれが甘くて美味しい。 
初めてこんな美味しい栗を食べた。 
思わず、1袋2800円の焼き栗を2袋も買ってしまった。 
 
私の不注意がこんな素晴らしい出会いをさせてくれたのだ。女房も私を冷たい目で見ていたことを忘れて、『来年も伊達の帰り道はここに寄って、焼き栗を買おう』なんて言っている。 
 
 
ハワイの和尚もいいことを言っている。 
『道に迷ったおかげで、たくさんのいい人に会えたなー』・・・と。 
 
(教訓)道路も人生も寄り道も悪いことばかりではないのである。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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