■11万人のキャンドルナイト
私の住む町である小金井が市制50周年を迎えることになった。 昭和33年の10月に町から市となった時には、私は高校生で、友人達と提灯行列に参加したのを覚えている。
その時の思い出である。提灯行列が終り友人達と私の家の前まで来て、そこで提灯を燃やした。
そして、その火をみんなで小便で消したなー。
あの時の仲間は私を含めて2人はリタイア、1人は既に亡くなり、もう1人はアメリカ在住、そして1人だけが現役の社長で苦労をしている。
なんでも取材班の私は友人のM君、H君、Y君を誘って撮影に行った。
お昼頃まで小雨が降っていたので心配だったが、幸いに雨は止んだ。会場には大勢の見物客が来ることを予想して、会場整理の為に大勢の警備員やボランティアの人達がいる。
立札の前に整列させられて、次々と団体でキャンドル・ナイトの通りを歩かせられる。
川の近くで写真を撮ろうとすると、係員に大きな声で怒られる。『危ないですから、そこへ行かないで下さい。』、『子供が真似をするといけないので、止めて下さい』と、まるで我々を子供扱いである。
川に落ちたらどうなるか?。
なんと、野川の深さはくるぶしくらいまでしかないのである。
溺れたくても溺れることさえ出来ない深さである。
イベントを開催すると人が集まる。そうすると事故が起きる可能性がある。その責任を取らされるのを嫌い、あまりに安全を優先し過ぎる。
そんなわけで、このイベントの主たる目的である『今までの50年と、これからの50年』も、係員がうるさくて考えられなかったのであった。
でも、このイベントは私の同級生のM君が会長をしている小金井商工会の共催なので、ご苦労様と言いたい。
(おまけの話)
10月30日のお昼のNHKニュースを見ていたら、ビックリした。
小金井市が50周年を記念してイメージキャラクターを作ることになり、それにスタジオ・ジブリが協力して、『こきんちゃん』というキャラクターが出来上がった。
その引き渡し式の様子を放送していた。
アニメの巨匠である宮崎駿監督は我が町に会社とスタジオを置いている。
その縁でスタジオ・ジブリがイメージ・キャラクターを製作してくれたようだ。
なんだか金太郎みたいなキャラだなー。しかも毛が薄い。
小金井の『小金』を取って、それを『こきん』と呼ばせるらしい。
小金井とは昔は黄金井と言ったらしく、『黄金の井戸が出る』というところから名付けられた由緒正しい町名である。
それを『こきんちゃん』とは!!
でも、まーいいかー。宮崎駿監督が作ってくれた名誉あるキャラクターなんだから・・・。
NHKでも放映されたし、これで小金井市も伊達市みたいに全国区だー。