■一富士、二鷹、三なすびを訪ねて
初夢を見る時は、昔は『一富士、二鷹、三なすび』と言った。この言葉だけは子供心にもよく覚えている。 でも、その中のどれも一度も初夢でなくても夢で見たことがない。
そこで、以前のブログの『富士は日本一の山』でお約束した駒込の富士神社に行って来た。
江戸川柳に登場する『駒込は一富士、二鷹、三なすび』に謳われている神社である。
正しくは広辞苑の解説に譲るとする。
山手線の駒込駅を出て本郷通りを南に下る。
不忍通りを横切ると、すぐ先の路地を左側入ったところに富士神社はある。
ビルの谷間にある富士神社は心なしか寂れていて、昔の面影は無い。宮司も居ない無人の神社である。
敷地の広さは2000坪くらいか?
ただ、場所がいいので、空地を利用して駐車場に貸していて、財政は豊かではないかと思う。
広場を通り過ぎて奥に進むと、そこにはかなり急な階段が待ち構えている。
その左手に『駒込富士山』と書いた大きな岩がある。
どうやら、これが信仰の対象だった富士山らしい。
この神社にある岩の文字はどういうわけか赤く塗られている。
壮瞥神社の松永宮司さん、『これはどういうわけですか?』。
急な23段の階段を登ったところにお宮さんがある。
新しく作られたらしい鉄の扉が付いていて、中は見えない。
中央右手に小さな小窓があるので、確認したら『お賽銭』と書いてあった。そこからお賽銭を入れろというのだろう。
これじゃー、入れる気にもならない。
元ライブドアの社長だった堀江貴文が小室哲哉の逮捕に関して自身のブログに書いている。
『栄光盛衰。諸行無常』・・・と。
昔は栄えていた富士神社も今は知る人も少ない。
(おまけの話)
『警察官も嘘をつく』と知った。
富士神社へ行く前に旧古河邸にバラの花を見に行ったので、西川ヶ原4丁目駅から地下鉄南北線に乗って、本駒込駅で降りた。そこからはすぐの筈だった。
歩き始めて、『方向が逆かな?』と思った。
交番があったので、そこで聞く。
『富士神社はこの方向でいいのですか?』
すると、警察官はなにやらメモのような物を取り出して見ているが分からない。そこで、私は『不忍通りはこの方向ですか?』と聞くと、『そうだ』と言う。
しばらく歩いていたら、東大の前に来てしまった。
これでは逆である。そこにあった交番でまた聞く。
すると『地下鉄に乗って、本駒込で降りろ』と言う。
仕方なく、同じ地下鉄で本駒込に戻る。
駅を出たら、あの交番にあの警察官が見えた。
腹が立ったが、見過ごす。
先ほどとは反対方向に歩き出す。不忍通りを過ぎたから、もうすぐと思った。
分からないので、富士神社を知っていそうな地元のお爺さんに聞く。すると私の勘違いで、不忍通りを渡っては行けなかったことが分かる。
やっとのことで富士神社に辿り着いたが、私もボケたなー。
だから、私が何か間違ったことを言っても、あまりむきにならずに許して欲しい。
これも、年のせいでボケなのだから・・・・。