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[2006.08.17]
■クマさんの時計は芸術作品なのである
伊達信金のロビーにはクマさんの製作した作品の大きな時計がある。クマさんとは言わずと知れた『鉄の芸術家』の篠原勝之である。 
 
タケシの『なんでもピカソ』というテレビ番組のレギュラーメンバーで、頭を丸めた僧侶のようなモダンアートの代表格である。 
クマさん
伊達信金の楽木理事長は出張の度に飛行機に乗るが、そんな折に何回かクマさんと座席が隣り合わせた。 
 
そんな偶然からクマさんと親しくなり、伊達信金が11年前に本社ビルを建てた時に、シンボルとなる大きな時計を製作してもらった。 
 



ある時、楽木理事長が『この時計は凄いよ。音が凄い。野球ボールくらいの大きさの鉄の玉が時間になると音を立てて落ちてくる』と言う。 
 
それじゃ見に行こうということになり、土曜日の午後に女房と見に行った。 
午後4時10分前からカメラを構えて時報を待つ。 
4時3分を過ぎても何も起こらない。楽木理事長に電話する。 
状況を説明すると、『夏になると、気温の関係で時々、作動不良が起きる』と言う。 
 
この作品は『セ・ラビ』というフランス語のタイトルで、その意味は『それも人生さ』という意味だそうで、ボールの進む様を人生に例えているなんとも奥の深い仕掛け時計である。 
これは芸術作品で精密機械ではないので、たまに止まるのは仕方ない。 
 
 
写真(2)の左側に見える止まったままの鉄のボールが時間になると鉄線で作られた道を右から左へと走り回るようになっている。面白そうだ。 
止まったくらいで素人は芸術には文句を付けてはいけないのだ。 
 
(後日談) 
別の日にこの時計を見に行った。 
修理が終っていた仕掛け時計は1時間ごとに大きな音を立てて、鉄のボールが走り回る。ボールの大きさは野球のボールの大きさである。 
 
修理といってもなんのことはない。係りの者が長い竹の竿でボールを突っつくと動き出す。なんとも長閑だ。これこそ芸術だ。 
 
私の来ることを知って、楽木理事長は午後6時に時計の前に現れた。午後5時にも正常に動くことを確認してあったそうだ。 
そんな親切で気配りのある理事長を持った伊達信金の職員は幸せだ。 
 
午後6時丁度にチェーンが動き出し、ボールが頂点まで運ばれる。 
そこからボールは一気に坂を下って行く。下ったかと思うと急坂の登りになる。やっとの思いで上ると、また下りだ。途中で回転道路に差し掛かる。最後の登りでたまに息が切れて止まるのだ。 
 
タイトル通りに人の人生を感じさせる。私は感動した。融資先の社長や預金者はこの時計を見て感動しているだろうか? 
 
(おまけの話) 
この時計の鉄の道には1ヶ所だけ溶接漏れがある。 
クマさんがわざと溶接をしないで残しておいたのである。 
 
『全部溶接して完成してしまうと、もうここへは来られない。だから、また来られるように1ヶ所だけ残しておいた』・・・・クマさんらしいいい話だ。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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