■夕陽の美しさに感動する
私が伊達の自然の色々な現象に感動していると、地元のSさんは『そういちいち感動してたんじゃ、疲れて仕事にならない 。鮭は毎年秋になると遡上するし、太陽が沈めば夕陽にもなる』と、やけに現実的なのだ。
『では何に感動するの?』と私が聞くと、『東京出張の時に見る大都会のネオンを見ると感動するなー』と話にならない。
私は学生時代の友人達と『デジカメ・クラブ』を創っている。遠方の友人も参加できるように、毎月の撮影テーマを決めて、各自が勝手に撮影し、それをインターネットを通じてHPに掲載している。
会長は『歩く取り扱い説明書』の元ニコン取締役のN君だ。みんなも彼に聞くと何でも判るので、示し合わせたようにニコンのデジカメを使っている。
8月のテーマは『日暮れ』だ。
私はゴルフ場の西側に見える洞爺湖や有珠山の夕陽を選んだ。ある日の夕方、乗用カートで見晴らしのきく場所に行く。
女房も写真は撮らないが、夕陽を見たいと同行する。
道路の端にカートを止めて、夕暮れを待つ。
すると本物の芸術家のNさん夫妻の車が下から登って来た。
『何をしてるんですかー?』と聞かれた。私は『芸術家ですから、今日は写真撮影です』と言うと、あっさり納得してくれた。
また車が止まった。長期滞在者のKさんと、滞在者のフォローをしているYさんがゴルフ帰りだ。『こんなことをしているのは橋本さんだと思った』と彼は芸術を理解している。従業員の帰宅時間になったらしく、次々と車が止まる。なかなか芸術が出来ない。
1枚目写真は山の陰に沈む直前の夕焼けだが、写真左側の山の頂上にあるウインザーホテルが邪魔だ。景観を壊している。2枚目は洞爺湖の夕陽だが、この写真はニコン・キャプチャー4というソフトで加工してみた。
(おまけの話)
伊達の大きなカメラ屋さんの会長は私の友人だ。
カメラはフイルム式からデジタル式へと急速に需要が変化している。
あまりの変化の早さに彼も戸惑っているが、有効な手は無い。
私程度の俄かカメラマンがニコンのデジカメカメラを使って、結構な写真が撮れてしまう。取り損なったらソフトで修正してしまう。
このカメラ屋さんの本店の受付け台のガラスの下には私の昨年の武者祭りの際の大将役の写真が飾られていた。今年の写真も飾るのかなー?