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[2018.11.26]
■ジジイの悪口
何歳から「ジジイ」なんだろう? 
自分では年齢に関係なく、「自分でそう思った時から」のような気がしている。 
女房から「ジジイ臭い服装をしないで!」と言われるが、ファッション関係の仕事をして来たわけじゃないので、そう言われても私は困るのである。 
 
(今回の写真は儀装馬車です。外国から新任大使が着任すると、必ず皇居で奉呈式が行われます。その時に東京駅から皇居まで、大使を乗せた儀装馬車が走ります。大使は東京駅までは、自分の大使館の車で来ます) 
 
皇居を出て、東京駅に迎えに行く。 


現役の時は背広を着ていたので、それが何着かあれば用が足りた。 
女房は「あなたは背広が似合う人ねー」と言ってくれたが、今では背広を着る機会も無い。たまに着ると、貸し衣装を借りて着ているように、ワイシャツと首がマッチしない。 
 
私が大嫌いなジジイのファッションは「ループタイ」である。「俺は自由になったぞー」と主張しているように感じる。それを見ると「勝手にしてくれ!」と言いたくなる。 
 
 
私のオヤジはジジイになる前の、56歳であちらに逝ってしまった。 
その代り、私のおふくろにとって亭主はいつまでも56歳なので、ジジイになってボケて、訳の分からないことを言う亭主を見ずに済んだ。 
考えようによっては、2人とも幸せ者である。 
私はオヤジの亡くなった年を、既に20歳も越えてしまった。 
 
 
時々、同級生と集まることがあるが、ジジイばかりで嫌になる。 
中には若い女性でもいれば嬉しいのだが、そうはいかないのが残念だ。 
ランチをすれば、薬を取り出す。少し歩けば、足が痛いと言う。 
その割には色々な会に入っていて、いつも忙しそうにしている。 
 
皇居外苑を走る馬車はとても絵になります。 
 
先日、ある場所で女房が私に言った。 
女房「あの向こうに見える女性だけど、頭のてっぺんが虹色よ!」 
私  「どこ?」 
女房「あのメガネの男の隣よ」 
私  「分かった。でもあの人は男だよ」 
女房「違うわよ!、女性よ、お婆さんよ」 
 
 
どうにも埒が明かない。 
そこでそのままでは落ち着かないので、私はその人のそばに近寄った。 
近くで見てもよく分からないが、ピアスをしている。女性ものの時計をしていることから判断して、どうやら女性のようだった。 
驚いたことに、頭の頂上部分を虹色に染めていた。 
年をとると男は女に近付き、女は男に近付き、どちらも中性化するようだ。 
 
東京駅で新任大使を待つ。 
 
私はまだそこまで行っていないと自分では思っているが、他人から見たらどうか分からない。だからなるべく男性と分かる服装をしている。 
すると女房が「ジジイ臭い服装をしないで!」と言う。 
これでは堂々巡りである。私はどうすればいいんだろう? 
 
東京駅を出発します。 
 
(おまけの話) 
私の住むマンションにもジジイは大勢住んでいる。 
想像では、ここに住めるのだから比較的に裕福な人達のように感じている。でも見たところから豊かそうな人は少ない。 
なぜかジジイになるとみんな汚くなる。 
女房は「ジジイは存在自体が汚いのだから、服装は清潔に!、小奇麗にしてね!」と私に強く言う。 
 
 
 
「人の振り見て、我が振り直せ」という諺があるが、女房に文句を言われないように、いつも「人の振り」を見ている私だ。 
そんな「人の振り」で私の気に入らないジジイの振りがある。 
それは「若ぶる」、「髪の毛をポニーテールにする」、「金を払っただけで威張る」が3大悪行である。 
 
ポニーテールにして床屋代をケチっているのか? 
素足で靴を履いているのは、若ぶっているのか? 
私の友人にはこのような男はいないので、こんな悪口も書ける。 
 
 
よく「橋本さんは若いねー」とお世辞を言う人がいるが、私は「年相応」が希望である。 
「若い頃は年齢より上に見られたい。年を取ると、若く見られたい」は人の常だ。でもここまで来ると見栄を張らずに「年相応」が一番である。 
 
ただそうかといっても、杖をついてヨロヨロと歩きたくないし、好奇心も失いたくない。 
「いつまでも若く」とは思わないが、ボケたくはない。 
 
銀杏並木を皇居に向かいます。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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