■築地場外市場のその後
築地場内市場が豊洲に移転し、10月11日に豊洲市場がオープンした。豊洲市場の様子は別信でお知らせするが、事情を良く知らない人の為に説明する。 築地市場はセリが行われていた場内市場と、一般の人が買い物が出来る場外市場がある。
今回の移転は場内市場だけで、場外市場はそのまま残っている。
左側はマグロ専門店、右側は野菜専門店(場外市場)
ある日のことである。
女房が「築地に買い物に行くので、荷物係で一緒に行って!」と言った。そこで築地市場に午前8時に着くように、都バスに乗った。
我が家の前から築地市場までは数分で着く。
「梅干しの中田食品」
場内市場の移転後の場外市場はどうなったかな?と、気になっていた。
まだ朝が早いせいか、かなり空いている。
観光客もボチボチ来ているくらいで、買い物をする者にとってはありがたい。
「鰹節」の秋山商店。
女房の買い物は色々とあるので、私はリックサックを担いで行った。
彼女は買い物が決まっているので、真っすぐにその店に向かう。
最初は「梅干し」である。
彼女が現役の時に広告宣伝で、料理の協力をした中田食品の梅干しを買う。
松茸は専門店ではなく、季節の時だけ専門化する。私の買った松茸。
次は缶詰屋で、「アスパラ」、「カニ缶」を買う。
その時に見慣れた男が買い物をしていた。
どこの知り合いだったかなー?と考えたが、思い出せない。
店を出てから女房に聞いたら、「あれはお笑い芸人の勝俣州和よ」と言われた。声を掛けないで良かった。
テレビで見た人を知り合いと思うこの頃である。
次に少し先の並びの彼女の馴染みの秋山商店で「鰹節」を買う。
「ちりめん屋」 「乾物屋」
次に「松茸」である。店いっぱいに松茸が並んでいる姿は壮観である。
この光景を見ただけで、「買わなきゃ」と思う。
店の主に聞いたら、「中国産」と言われたが、中国嫌いの私なのだが、松茸には悪感情は無い。少し大きめの松茸を買った。
今晩の松茸ご飯が楽しみだ。
「八百屋」 「魚屋」
次は「ちりめん」で、その先の店で「剣先イカのスルメ」を買う。
更に進み大きな八百屋でサツマイモの「里むすめ」を買う。その店の松茸は小さく、高かった。
斜め向かいの魚屋で「活車エビ」と「牡蠣」を買う。
隣の店で「べったら漬け」を買い、最後に「紅鮭の粕漬」を買って今日の買い物は終った。
「漬物屋」 「粕漬け屋」
(おまけの話)
買い物をした店で聞いてみた。
私 「場内市場の移転後に変化はありましたか?」
店 「少し空いて来た」
私 「その理由は?」
店 「観光客が築地と豊洲に分散したからでは?」
「串焼き屋」に群がる外国人観光客。
私の感じでも、昼間の時間でも以前よりは空いて来たように思う。
でも相当数の観光客が来ていることに変わりは無い。
観光客は買い物はしない。店には迷惑な人達だが、築地の人は優しい。
文句は言わない。
店先で串焼き、玉子焼き、揚げ物などを買って歩きながら食べている。
団体で来て魚屋の中まで入って写真を撮るマナーの悪い外国人観光客。
女房が現役の時から贔屓にしている吹田昆布店の前を通り掛かったら、店主が声を掛けて来た。
少し話をする。店主の話では、「商売人は築地で買い物をしてから、豊洲市場に行くようだ。だから以前より早く店を開かなければならなくなった。大変だよー」と言っていた。
まだ色々と話を聞きたかったが、外国メディアの取材が来たので、話はそこで終った。
結論「豊洲への移転は、築地場外市場のプロを相手の店にはあまり関係ない」。
昆布屋の「吹田商店」に外国TVが来て、店主にインタビューしていた。