■イルミネーション2(丸の内、KITTE)
丸の内は我が家の前から都バスに乗ると、約20分で終点の「東京駅丸の内南口」に着く。 目の前が日本を代表するオフィスビルの丸ビルや新丸ビルで、その裏通りがブランドショップが立ち並ぶ丸の内仲通りである。そこがイルミネーションの現場である。
毎年、同じ企画なので、企画側も見物側も少々、食傷気味ではある。
午後5時30分にイルミネーションに点灯された(丸の内仲通り)
午後5時を過ぎると、東京は暗くなる。
丸の内で働いている女性たちが、真っ先にビルから出て来る。
仲通りはお洒落な店やレストランがあるので、自分では「お洒落」と思い込んでいるオバサン達も多い。
ブランドショップは窓が大きく、ハイセンスな店内が見える。
(丸の内仲通り)
午後5時30分にイルミネーションが点灯された。
今までの暗い街が一気に華やかになった。スマホで写真を撮っている人達が大勢いる。ここは他と違って、勤め帰りの若いOLが多い。
道路脇には所々にアブストラクトな芸術作品が置いてあり、それがいい雰囲気を出している。
両側にブランドショップが立ち並んでいる(丸の内仲通り)
「KITTE」というのは、元の東京中央郵便局のことであり、KITTEは「切手」を表している。
今は郵政民営化により「日本郵便」となり、商業ビルを兼ねている。
やはり民営化をすると、商売熱心になるようだ。
このビルの6階の屋上庭園は東京駅の撮影ポイントとなっている。
芸術作品(丸の内仲通り)
KITTEの1階正面入り口を入ると、巨大なクリスマスツリーが飾ってある。私が行った日は偶然にもクリスマスツリーの点灯式の日だった。
歌手の西野カナという女性が点灯式のゲストに呼ばれていたが、私は彼女を知らない。
もう昔の演歌歌手じゃないと分からなくなっている自分が悲しい。
芸術作品の中を通してイルミネーションを見る(丸の内仲通り)
クリスマスツリーが大き過ぎて、カメラのフレームからはみ出してしまう。そこでエスカレーターで2階~3階と上がり、上から撮影する。
若い女性たちがインスタグラムに投稿するのか、一斉にスマホで写真を撮っている。
西野カナが登場したので上から撮影したら、係員が「撮影禁止です」と言った。
KITTEの入口を入ると、巨大なもみの木が見える。
頭しか見えないのだから、顔なんか写らない。
文句を言っても「嫌なジジイだ」と嫌がられるだけだから、我慢して撮影を止めた。
司会者とのどうでもいい話が終り、やっと点灯となった。
さんざ待たされたのに、大したことはなかった。
特別ゲストの西野カナを待つ人達(KITTE)
(おまけの話)
私のブログに毎日、必ずメールでコメントを送信してくるHさんという友人がいる。
彼は私の先日の「講演会に行ったら、抽選でコシヒカリが5キロ当った」という話に下記のコメントを送って来た。
【抽選で良いものに当ったことなどありません。もとからクジ運があったように思いません】
3階の通路から見下ろす人達(KITTE)
【振り返ってみても思い浮かぶことなどないのです。だが、普通に生きていられることが一番の当りかなとも思います。貧乏クジかもしれないが、最悪ではなさそうです。何かもらったりすると思うことがありますね。ただより怖い物はないと。プレゼントの連続で喜ばせる。最後に高いものを売りつけられる。以前にケヤキ通りでこのような商売をやっていました。今はそのお店は無くなりました】。
3階から見ると、全体像が良く分かる(KITTE)
彼は元は自動車販売業を経営していた。ある時、私は彼に言った。「後継者もいないのだから、そろそろ会社を畳んだら?」。真面目な彼は、しばらくして本当に会社を畳んでしまった。 今は庭で家庭菜園をやったりして悠々自適の生活で、私にブログのコメントを送って来る。
私は無責任なことを言ってしまったが、今になってみれば、「良かった」と思っている。
報道陣がタレントに向ってカメラを構える。