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[2019.05.16]
■もう一度、パスポートを手に入れる 
 
22歳でニューヨーク世界博覧会のスタッフとし渡航した時に、生まれて初めてパスポートというものを手にした。 
それ以来55年間、有効期限が切れる前にズーと更新を続けて来た。 
 
ところが昨年の4月に10年有効のパスポートの期限が来た時に、考えたのである。 
「もう海外には行かないのではないか。だから、もう更新はしない」。 
 
2018年で期限切れとなった赤いパスポート。 


年齢的にも海外に行くのは億劫になったし、時差も現地での外食も受け入れ難くなって来た。運転免許証も返納したし、パスポートも無くなり、「断捨離をして身軽になった」と思った。 
 
ところが思いがけないことから、またパスポートの申請を行うことになってしまった。その理由は「家族孝行」である。 
 
パスポートセンターのある有楽町駅前の交通会館。 
 
 
それまでは家族が「海外旅行に行く」と言っても、私は「猫と留守番をする」と言っていた。 
ところが今回は「ベトナムに行きたいので、一緒に行って!」と言う。 
 
家族は以前に2回もベトナムに行っているのだから、「何しに行くの?」と聞いた。 
すると「趣味のFEVEがベトナムで製造していることが分かったので、それを買いに行きたい」と言うのである。 
 
交通会館を入るとエスカレーターで2階に上がる。 
 
 
FEVEの説明は、実際に私がベトナムに行った時の報告としたい。 
私はあまり行く気は無かったのだが、ホーチミンの日本語学校の先生にFEVEのメーカーに付いて調べてもらったら、「是非とも家族で来て下さい。お待ちしています」とメールが来た。 
 
メーカーは田舎にあるということもあり、女2人では心配なので私も行く羽目になってしまった。 
 
大きなタイルの壁画がある中央階段からでも行ける。 
 
 
パスポートの申請には戸籍抄本と写真が必要である。 
申請書に貼る写真は地下鉄駅近くの「証明写真ボックス」で、800円で撮影した。 
 
取出し口から出て来た写真を見て、愕然とした。 
あまりにジジイで悪相なのである。 
なぜ証明書用の写真っていうのは、誰でも指名手配犯の写真みたいになってしまうんだろう? 
 
 
中央階段から2階に上がると、右手に進む。 
 
 
必要書類を揃えて、有楽町駅前の交通会館2階のパスポート・センターに行った。 
センターは大混雑で1時間くらい待たされて、やっと申請が終った。 
以前は「10年有効」で申請したが、今回はさすがにこのベトナム行が最後の海外旅行と思い、「5年有効」で申し込んだ。 
 
パスポートセンター内は撮影禁止なので、日曜日の閉まっている様子を撮影した。 
 
 
1週間後に、出来上がったパスポートを引き取りに行った。 
会計窓口で旅券手数料を9000円と、東京都旅券事務手数料2000円の合計1万1000円を支払う。 
 
9000円の方の領収証には「交通会館ビルサービス株式会社」という社名と印鑑が押してあった。 
どうやらこの会社は外務省の天下りの為の会社のような気がするが、どうか?親戚に役人がいない私には、確認しようがない。 
 
新しい青いパスポートを受け取った。(表紙の色が赤から青に変った) 
 
 
(おまけの話) 
今回の期限切れのパスポートを返却するに付いて、中を確認した。 
そこには出入国のスタンプ多数と、ベトナムとインドの査証(ビザ)が貼ってあった。 
 
入国スタンプはアメリカ2回、ベトナム2回、台湾2回、それにインドとタイが各1回の合計でこの10年で8回の海外旅行をしていることが分かった。 
 
VIET NAM (ベトナム)の3ヵ月有効のビザ。(2013年) 
 
 
ベトナムは観光旅行の短期滞在なら、査証は不要である。 
しかし私は2013年にベトナムに行った時は3ヵ月の滞在だったので、査証が必要だった。 
 
インドへは2010年に絶滅寸前のベンガルトラの撮影に行った。 
あの時は1週間の滞在で、朝昼晩と3食をカレーで過ごす羽目になり、相当に参った覚えがある。 
 
インドの6ヵ月有効のビザ。(2010年) 
 
 
台湾は親しい家族や友人がいるので、今までに何回も訪問している。 
ある時、その方の父親が亡くなりお通夜と葬式に出たが、初めて素食というものを食べた。 
「素食」とは中華料理の精進料理のことである。これが意外に美味しかったのを覚えている。 
 
タイは毎年冬に女房と2人でチェンマイに滞在して、ゴルフをしたことを思い出した。 
パスポート返納で思いがけず、この10年を振り返ったのである。 
 
交通会館に行くと、必ず食べるソフトクリームが美味しい。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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