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[2019.04.26]
■都庁のピアノと草間彌生 
TVニュースで、東京都庁の45階の展望台にピアノが設置されたと知った。都庁の南展望台のリニューアルオープンに伴い、「都庁おもいでピアノ」というイベントである。 
 
これはストリート・ピアノというもので、イギリスで「Play Me, I'm Yours!」と名付けられたストリート・ピアノ・プロジェクトの一環で設置されたもので、通りがかった人がピアノで何かを弾き、それをまた通りがかった人が聴き、足を止め、会話が生まれることを狙っている。 
 
 
 
都庁南棟の展望台。(この日は割合に空いていた) 


このピアノに異色の女性芸術家の草間彌生さんが、水玉模様の装飾を施した。彼女の芸術作品はほとんどが水玉模様である。 
 
15年前に私は家族と一緒に瀬戸内海に浮かぶ小島「直島」の地中美術館を見に行った時に、海岸に置かれた彼女の作品の水玉模様のカボチャに驚いた。 
 
2004年に直島で見た草間彌生の作品「かぼちゃ」 
 
 
また彼女の作品は2年前に銀座にオープンしたGINZA SIXの開業記念でも、天井から大きな水玉の風船が吊り下げられていたのを見た。 
彼女の作品は一度見たら、決して忘れることはない。 
 
そこで野次馬の私は草間彌生さんのデザインしたグランド・ピアノを見たくて都庁に向かった。 
都庁に行くには地下鉄大江戸線で勝どき駅から乗って、約27分で着く。 
 
2017年に銀座にオープンした「GINZA SIX 」の開店を彩る草間彌生の作品。 
 
 
東京都庁のピアノ装飾をした草間彌生さんから寄せられたメッセージが披露されたので紹介する。 
  
「ピアノは我々のイメージを超えて天に飛び上がろうとした瞬間である。その驚きを我々に与えてくれたピアノよ、我々の全てを心の底から宇宙の果てまで美しい音を奏でて欲しいと我々の偉大なる願望を満たして音を奏でてくれた。我々はその美しい音を聞いて、世界の中における人類愛に人間の希望の全てをピアノと共に語りたいと思っている。ピアノ万歳」  
 
草間彌生氏デザインのグランド・ピアノ 
 
 
ピアノは都庁の南展望台に置いてあり、北展望台には無いが外国人観光客はそれを知らない。 
エレベーターで45階に降りると、かない大勢の観光客が来ている。 
どこからかピアノの音が聞こえて来る。先ずはピアノのある場所に行く。大きな黄色の水玉模様のグランド・ピアノが見えた。 
 
白人の女の子が出て来て弾いた。 
 
 
白人の女の子がピアノを弾いていたが下手だ。でもこれもご愛敬だ。 
続いて中年のアジア風の男性が出て来て弾いた。 
この人はもっと下手だった。 
 
更に白人中年女性グループの中から、1人が仲間に押し出されて来て弾いた。あまり上手でない。 
YOUTUBEなどで見ると、驚くような技巧派の人が出て来て弾いているので、私はそれを期待していたが、それは無理だったようだ。 
 
白人の中年女性が出て来て弾いた。 
 
 
でもこのまま帰るのでは消化不良で、気分がスッキリしない。 
しばらく出て来る人がいなかったが、我慢して待つ。 
1時間くらいした時に、いかにも音大ピアノ科卒のような感じの清楚な女性が出て来た。 
 
そして弾いたのが「トルコ行進曲」だった。 
これは素晴らしい演奏だった。 
やっと消化不良も治り、気持ち良く家に向かったのである。 
 
日本人の女性が素晴らしい演奏を聞かせてくれた。 
 
 
(おまけの話) 
ニュースによると、「東京都の小池百合子知事は17日の講演で、正体不明の路上芸術家、バンクシーが描いた可能性のあるとして1月に都内で発見された絵を、都庁舎で展示する計画を表明した。 
 
4~5月の大型連休前後の公開に向け準備する。傘をさしたネズミの絵は東京都港区の防潮扉で見つかった。現在は描かれた部分を取り外し、保管しているという。 
 
小池知事は専門家に鑑定を依頼する方針も示していた。「本人にもダイレクトメッセージを送っているが、今のところ返事がない」と知事は話した。 
 
バンクシーの公式HP】・・・・http://www.banksy.co.uk/out.asp">  
都内で発見された「Umbrella Rat」 
 
 
だが「バンクシーとは何者なのか?」が私には分からない。 
誰にも分からない。 
謎の芸術家であるが、彼が一気に有名になったのは、ロンドンのサザビーズのオークションで落札された1億5000万円相当の「Balloon Girl」という絵画がみんなの目の前でシュレッダーで切り刻まれた事件である。 
 
世界各地の建物の壁やドアなどに絵が描かれているのが見付かるが、それが本物かどうかは不明だ。 
 
シュレッダーで刻まれた作品と同じ壁に描かれた「Ballon Girl 」 
 
 
専門家は「この防潮扉の“Umbrella Rat”について、『Wall and Piece』に収録されている“Tokyo 2003”がこの防潮扉のグラフィティを反転したものである可能性が極めて高いと指摘。 
しかし、偽物であった場合、それを日本の首都にある行政機関が展示したとしたら、世界からどのような目で見られるだろうか?」 
 
彼の屋外作品の多くは、型紙を作ってスプレーを吹き付けている。 
だから誰でも出来る。 
小池都知事に言いたい。「あまり思い付きの政治ばかりしないでくれ!」。 
 
バンクシー作品でもっとも有名な作品。 
   
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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