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[2019.04.25]
■高齢者の運転と重大事故 
 
今回の写真は2010年に学生時代の友人と3人で、インドの奥地に絶滅寸前のベンガルトラの撮影に行った時の写真である。ガイドは動物写真家の同級生のO君だった。 
 
なぜこの写真を使ったかと言うと、東京・池袋で、87歳の老人の運転する車に撥ねられた痛ましい交通事故が起きたからだ。 
その時のガイドのO君もタイで交通事故で亡くなっている。 
 
ベンガルトラに興味がある方は、下記の「むしゃなび」でご覧下さい。 
【インドでベンガルトラを撮影する】・・・・https://blog.mushanavi.com/jiyujin/?S=8519 
 
水場で水を飲む(象の上から撮影) 


ニュースによると「87歳の男性が運転する乗用車が赤信号を無視して暴走。自転車をはね飛ばして女児(3)と母親(31)を死亡させ、さらに歩行者4人をはねるなどして合計8人が重軽傷を負った」。 
 
そもそも87歳の老人が、東京で自家用車を運転する必要があるのだろうか?、自動車は今回の事故のように運転を誤っただけで多くの人を殺す「走る凶器」である。 
 
牛を食べる(象の上から撮影) 
 
 
私は8年前にこのマンションに引っ越した時に車を廃車にして、運転免許証を返納した。69歳だった。 
その理由は「都会では自家用車は不要」、「高齢となったので、判断ミスで加害者になりたくなかった」、「久しぶりに友人の車を運転して、怖くなった」だった。 
 
女房はその時は「免許証を返納しなくても・・・」と言っていたが、いまは賛成に変った。 
 
ジープの上から撮影。 
 
 
高齢者は誰でも「私は運転に自信がある」と、根拠の無い自信を持っている。 
 
私は昔のことだから16歳の誕生日に鮫洲運転試験場に行き、普通車の免許を取った。それから運転をし続けて、53年で運転免許証を返納した。 
その間に2回の事故に遭ったが、どちらの事故も相手に重過失があった。 
 
ジープの上から撮影。 
 
 
今回の事故を考えると、運転していたのは旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長で、その後、農機具のクボタの副社長までしていた男だ。 
その経歴からして、金は普通の人よりはるかに持っていると思われる。 
 
なぜタクシーを利用しないのか? 
「自宅の車庫入れもなかなか出来ない」という近所の人の証言もある。 
電車もバスもある都会で、どう考えても車を所有し運転する事情が分からない。 
 
象の上から撮影。(虎は象を襲わない) 
 
 
今回のニュースで加害者に同情する人は皆無だろう。 
多くの人が腹を立てていると思う。 
一方で被害者の母娘は理不尽な殺され方をしてしまった。 
 
87歳の加害者にはもう残された時間は少なかったが、31歳と3歳の2人には明るい未来が待っていたはずだ。 
単なる87歳のジジイの利己主義で殺され、未来を奪われた2人を思うと私は胸が痛む。 
 
水場で水を飲む(象の上から撮影) 
 
 
これだけの被害を出したのに、運転していた男に朝日新聞と毎日新聞は「飯塚幸三さん」と名前に「さん」の敬称がつけられていることが、元官僚に対する「忖度」、あるいは特別扱いであるとして、強い違和感や反発を示すネット民が少なくない。 
こんな車の事故が連日のようにTVで報道される。法規制で、なんとかならないのか?と思う。 
 
竹やぶで休む(象の上から撮影) 
 
 
(おまけの話) 
車の運転を止めると、車の怖さを感じるようになる。 
毎日のように報道される高齢者の自動車事故に共通するのは、ボケである。 
 
ボケはある日を境にボケるのではなく、徐々に斑模様のように進んで行くから始末が悪い。事故を起こした人は「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と言うのがお決りだ。 
 
銀座4丁目の角の「NISSAN ギャラリー」では、時々、模様替えで色々な車が展示される。 
 
 
私はそうなる前に運転免許証を返納したが、これがなかなか出来ない人が多い。 
友人達に聞いてみても、「車が無いと、買い物にも行けない」と言う。 
そのくせ、AMAZONなどを利用してネットで物を買っている。 
宅急便や宅配も発達しているのだから、買い物と車は結び付かない。 
 
レーシングカー「NISSAN ギャラリー」 
 
 
「車が無いと不便だ」とも言う。私も車を手放した時にそう思ったので、女房には「車を所有し利用するガソリン代、税金、車検費用、車の償却費用を考えたらタクシーを利用した方が安い。好きなだけ、タクシーを使え!」と言った。 
 
ところが高齢になるに連れて、健康を第一に考えて雨降り以外はどこへ行くにも歩いて行くようになった。 
何事も「止めてみないと分からない現実」がある。 
 
スポーツカーの名車「フェアレディZ」の50年記念車(NISSAN ギャラリー) 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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