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[2019.04.29]
■鯉のぼりの競演 
5月と言えば、何だろう? 
年をとると「子供返りする」と言われているが、私もご多分に漏れず昔のことを思い出す。 
 
少し前は5月と言えば「浅草の三社祭」、「神田祭」、「新緑」、「母の日」、「初ガツオ」などを思ったが、祭も飽きたし、カツオも獲れなくなったし、母もとっくに亡くなっている。 
 
「アートこいのぼり」会場(東京ミッドタウン) 


そこへ突然、「鯉のぼり」が頭に浮かんだ。 
5月5日は「子供の日」で、鯉のぼりである。 
子供の頃に良く歌った童謡「せいくらべ」に「屋根より高い鯉のぼり」が出て来るからだ。 
 
その歌詞は「やねよりたかい こいのぼり、 おおきいまごいは おとうさん、ちいさいひごいは こどもたち、おもしろそうに およいでる」だったなー。 
 
アートな鯉のぼりもなかなか良い(東京ミッドタウン) 
 
 
そこで鯉のぼりを見たくなった。 
ネットで調べたら、東京ミッドタウンで開催している「アートこいのぼり」という企画が見付かった。 
 
これは港区に拠点を構える世界各国大使館の国々のデザイナーによる、アートな鯉のぼり100匹を遊歩道沿いに泳がせている企画だった。 
 
良い企画なのに、人影もまばら。(東京ミッドタウン) 
 
 
これは面白そうだと思い、すぐに出掛けて行った。 
東京ミッドタウンの奥の遊歩道から外苑東通りまで200~300メートルの間に、色々なデザインの鯉のぼりが穏やかな風にそよいでいる。 
 
この遊歩道は春は桜で有名である。 
今は新緑で、奇抜な鯉のぼりが緑に映える。 
和風でない鯉のぼりも、なかなか良い。 
 
世界各国のデザイナーの鯉のぼり(東京ミッドタウン) 
 
 
ミッドタウンの建物の中は混雑しているのに、鯉のぼりの会場にはあまり人がいない。鯉のぼりイベントの告知が上手く行っていない。 
 
こんな素晴らしい鯉のぼりをタダで見られるのに、全くもったいない。 
気持ちの良いそよ風を受けながら、のんびりと鯉のぼりを見ながら歩いた。 
 
新緑の中の鯉のぼり(東京ミッドタウン) 
 
 
(おまけの話) 
私の子供の頃は5月になると、どこでも鯉のぼりが見られたものである。 
鯉のぼりは広い敷地が無いと揚げられないので、お金持ちの家や庭の広い農家の他には学校、町役場などで見られたものだ。 
 
いまはマンション住まいの人が増えたので、小さな男の子がいる家庭では室内で飾っているようだ。 
これでは童謡の「屋根より高い鯉のぼり」の歌の意味が分からない子供が増えそうだ。 
 
鯉のぼりが333匹は圧巻だ(東京タワー)、午後7時頃。 
 
 
もっと鯉のぼりのイベントはないかと調べたら、東京タワーでやっていた。この企画も恒例行事で、昨年も私は行った覚えがある。 
 
そこで今年は働く人たちの迷惑にならないように、夜の鯉のぼりを撮影することにした。そして夜空にそびえ立つ東京タワーと、そこに泳ぐ鯉のぼりを撮影した。 
 
建物が邪魔をして風があまり吹かない(東京タワー) 
 
 
ことしの鯉のぼりの数は東京タワーの高さである333メートルに合わせて、333匹の鯉のぼりである。 
展望台への入場券売り場の前の広場に、大量の鯉のぼりが泳いでいる。 
これは圧巻である。 
 
昼間の鯉のぼりと違い、東京タワーがライトアップされ、鯉のぼりに光が当てられている。 
それがそよ風でユラユラと泳ぐ。 
 
下から見上げる(東京タワー) 
 
 
みんな「東京タワーと鯉のぼり」の組み合わせの写真を撮ろうとしているが、東京タワーが高過ぎて画面に入らない。地面に屈みこんで下から撮ろうとしているが、これも上手く行かない。 
 
最近の若者は何でも撮って、インスタグラムに載せたがる。 
それが行き過ぎてレストランの厨房などでの悪ふざけを撮影・投稿し、会社から損害賠償を請求されるバカもいる。 
 
全部、和風の鯉のぼり(東京タワー) 
 
 
鯉のぼりと東京タワーの両方を画面に入れるのは難しい。 
下から見上げるように撮るので、東京タワーの美しさが出て来ない。 
帰り路に道成寺境内から振り返ったら、美しい東京タワーが見えた。 
 
東京タワーは遠くから見るに限るのである。 
我が家からも東京タワーは見えるが、5月1日にはどんなライトアップとなるか楽しみである。 
 
鯉のぼりも大量に集まると、妙な美くしさがある。(東京タワー) 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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