■ハンさんと記念植樹のその後
今年の6月に私がホーチミン市に行った時に、「記念植樹」でマンゴーの木を植えたことは以前に書いた。
その時の会社の社長がハンさんである。
記念植樹の時に彼は「7月に女房と日本に行く計画があるが、ビザが降りるかどうか心配だ」と言っていた。
そのハンさんからメールが届いた。
ハンさんの会社の前でマンゴーの木の記念植樹をした。(6月18日)
「7月10日に日本来ましたです。妻は7月20日から8月20日まで日本いるです。7月21日は箱根観光行きます。8月11日から14日まで札幌へ行きます。妻は11年日本お久しぶりです。今回連れてとても嬉しいです。社長の家是非訪問行きたいです。北海道行く前に8月4日行ったらどうですか?」という内容だった。
記念植樹のマンゴーの木は根付いて、葉が出て来た(7月3日)
来年はマンゴーを食べられると聞いている。
このメールがハンさんの3回の私宛のメールから抜粋したものだが、意味は分かった。言葉というのはコミュニケーションの手段なので、意味が分かればそれで良い。
日本人が英語が苦手なのは、正確な文法で話したり書いたりすべきと思い込んでいるからだ。
私も英語が下手なのであまり偉そうなことは書けないが、外国語は先ずは会話力である。
ベトナムの建築資材の煉瓦。
日本語を勉強しているベトナム人と接していると、彼らはかなり会話能力は高いと感じる。
それなのにメールでは変な文法の文章を書いて送って来る。
よくよく考えてみると会話は文章が短いので、あまり文法を気にしなくても済むのかもしれない。
しかし文章を書くとなると、ぶつ切りの会話のような文章は書けない。
ナンバープレートが付いているから現役のようだ。
ハンさんは私より高級なNIKONのカメラを持っていて、日本での写真撮影を希望している。そこで私は彼の為に、8月4日の計画を作成して、それをメールで送信した。
【ハンさんの東京撮影計画】
・新橋駅から「ゆりかもめ」に乗り、「芝浦ふ頭駅」で下車しレインボーブリッジに行く。
・レインボーブリッジの上から東京湾、お台場、私のマンション、東京のビル群を撮影する。
電信柱のグチャグチャの配線。(盗電もあるかもしれない)
・約40分でお台場に到着するのでガンダムの撮影後、お昼ご飯を食べる。
・お台場から「ゆりかもめ」に乗り「市場前」で下車し「豊洲市場」を見学する。
・豊洲市場から徒歩で私の家に行く(約15分)
・我が家で休憩後、別棟の49階のラウンジから東京オリンピックの選手村を撮影。
歩道で簡単な食べ物を売る屋台のオバサン。
・その後、古い町並みの残っている月島、佃をブラブラし、夕食は「もんじゃ屋」で食べる。
・家に戻り、窓から見える夜景を撮影し、その後、勝どき駅まで送りそこで解散。
こんな日本人相手のような文章を送信しても、ハンさんは理解し返信があった。
「大変計画先準備いただきます!ありがとうございます、素晴らしいと思います」。
金持ちはこのような石像が好きなようだ。幹線道路で良く見掛ける店である。
(おまけの話)
最近はベトナム人が犯罪を犯して逮捕されるニュースをよく見るようになった。
私の今までの経験では、ベトナム人に大悪党はいない。
なぜ彼らは日本に来て犯罪に走るのだろうか?
その理由の1つは、ベトナム人は日本に来るために莫大な借金をして来ているからだ。
市場は活気があり、いつも賑わっている。
犯罪を犯す多くの者は私費留学生である。
彼らはベトナムの悪徳留学仲介業者から「日本ではアルバイトで学校に行ける。借金も返せる。親にも仕送りが出来る」と美味しい話をされて、それを信じて借金をして日本にやって来る。
しかも悪徳日本語学校がそれに加担しているらしい。
しかし実際の日本は「そんな甘くない」ということを、日本に来てから知ることになる。
ベトナムではナマズをよく食べる。濃い目に煮たナマズは美味しい。
私のベトナムとの関りは実習生で、留学生は守備範囲外である。
だから私には留学生に知り合いもいないので、どうしようもない。
せめて日本に来たベトナム人実習生は私が面倒を見て、帰国後は日本語を使って高給が取れる仕事に付けるようにアドバイスするしかない。
ベトナム料理では、たくさんの生野菜を食べる。