■世界はどこへ行く、私はどこへ行く?
韓国が「日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」を破棄したことから、世の中がだいぶ騒がしくなっている。この問題は専門家に任せるとして、お隣さんはもう少し静かにしてくれないかなー。
日本でも一戸建ての家に住むと、必ず迷惑なお隣さんがいる。
家の場合は引っ越せるからまだいいが、国の場合は引っ越せないから困る。
「竹島」と「尖閣諸島」のパンフレット(領土・主権展示館)
韓国との間には慰安婦問題、徴用工問題、レーザー照射事件、竹島問題などなど、山ほど問題を抱えている。その全てが韓国の歴史のねつ造から来ているから、話し合っても無理ではないかと思う。
そんな時に日比谷公園内に市政会館という施設があり、その中に内閣官房「領土・主権展示館」というものがあるのを知った。
竹島のジオラマ。(韓国の大統領が上陸したのは右側の女島)
そこで韓国に不法占拠されている「竹島」の歴史的な経緯を見に行った。韓国では「独島」と呼んでいて、歌まで作っているのだから日本は宣伝で負けている。
市政会館は日比谷公会堂と一体化していて、公会堂の裏手から入るとネットで調べてから行った。でも、そこは家で言えば「勝手口」みたいで、私は入口が分からなかった。
韓国人の歴史学者が韓国で出版した「反日種族主義」が6万部のベストセラーになっている。「反日種族主義YOUTUBE」 彼はYOUTUBEでも、韓国人の歴史ねつ造を鋭く批判しているが、逮捕されたり殺されたりしないか心配になる。
やっと見付けた入口から入ると、そこは貸し部屋ばかりで弁護士事務所が多かった。奥へ進んでやっと「領土・主権展示館」を見付けたが、ただの狭い部屋だった。
中には女子事務員らしき女性と、責任者らしき男性がいた。
展示物は古い歴史的な書類と写真を貼ったパネルと模型の島と、パンフレットだけだった。
「尖閣諸島」のジオラマのパネル展示。
私は責任者らしき男性に話し掛けてみた。
そして15分くらい、韓国の竹島の不法占拠に付いて話し合った。
私から「場所が悪い。入口が分からない。展示物が寂しい。」と言ったら、その男性は「やっと予算が取れたので、来年は虎ノ門に引っ越します。展示物も沢山揃えます」と言った。
私は「今はネットの時代なのだから、もっとネットを活用してくれ」と言って、展示館をあとにしたのである。
日比谷公園の「鶴の噴水」
韓国問題だけでなく、世界では米中問題があるし、EUも騒がしい。
他にも色々とある。
私は自分で考えていた以上に長く生きてしまったせいで、見たくない世界を見る羽目になっている。
本来なら、このまま穏やかに人生を終えるはずだったが、世界情勢を見ると、アチラに静かに行けるかどうか不安になって来た。
私はどこへ行くのだろうか?
日比谷公園の入口の大噴水(この日の夜に盆踊り大会があった。)
展示館の後に日比谷公園の「鶴の噴水」の写真を撮ってから、銀座1丁目の「富士フォト・ギャラリー」に向かった。ここで同級生のNくんが、この日から写真の個展を開いている。
今回の作品は「VIva CUBA」のタイトルで、Nくんがキューバで撮影した珍しい写真の数々である。私も数年前に行く気になったが、その時は誘ったがお連れがいなかった。
もう行けそうにないので、Nくんの写真で我慢しよう。
Nくんの「Viva CUBA」 の写真(富士フォトギャラリー)
(おまけの話)
その日の午後3時から、築地本願寺で教養講座の講演会があった。
暑い日だったので涼もうと思い、早目に本願寺に向かった。
本堂に入ると、丁度、仏前結婚式の最中だった。
私は初めて仏前結婚式というものを見た。外国人観光客も珍しそうにカメラを向けていた。
築地本願寺の本堂で(最近は見学する外国人観光客が増えた)
講演会の講師はドリアン助川さんという人で、映画「あん」の原作者である。この映画は樹木希林の最後の主演映画で、大ヒットしたので私も見た。
ドリアン助川とは変な名前だが、これは芸名で作家の他にロック歌手、詩人、道化師の横顔がある。
小説は40冊も書いているそうだが、「売れたのはこれが初めて」と言ってみなを笑わせていた。
仏式結婚式が行われていた。(左は雅楽奏者たち)
今回の講演では小説「あん」の出来るまでの逸話や、映画がヒットしてカンヌ映画祭に出品して出掛けた話と、この小説の主人公である樹木希林が演じる吉井徳江とハンセン病に付いて熱心に話した。
私は映画の話より、ドリアン助川という人の半生の方が面白かった。
「人に歴史あり」と言うが、他人から見て面白い人生もあるものだ。
本堂の前で講演会は行われた。(初めと終りには仏教賛歌が歌われる)