■タワーマンションの浸水被害
台風19号の被害が私の予想を超えている。
私の住んでいる近くでは全く被害が無かったので、あまく考えていた。
17日現在で分かっている情報でも、死亡者77名、行方不明7名、河川の氾濫90ヶ所にもなっている。
まだこれから被害状況が、更に明らかになって行くだろう。
(写真だけでも元気が出るように、「秋の味覚」です)
「カボス」
今回は一戸建てに住んでいる人の為に、タワーマンションの浸水被害とはどんなものかに付いて、お知らせしたい。
ニュースで見た人もいると思うが、東京の若者に人気のある武蔵小杉のタワーマンションに浸水が起きて、住民生活に大変なことが起きている。
今回はタワーマンションに住んでいる人でも、あまり知らないことを書いてみた。
「サツマイモ」
私は数年前にマンションの理事をしていたので、タワーマンションの脆弱性に気が付いた。
武蔵小杉のタワーマンションの場合であるが、大雨で道路下の下水管で処理し切れなかった大量の汚水がマンホールなどから溢れ出し、それが低い場所にあるマンションに流れ込んだのである。
タワーマンションというのは通常は、1階がロビー、コンシェルジェ・カウンター、郵便受け、宅配ボックス、倉庫、管理人室などになっている場合が多い。
「シャイン・マスカット」
2階は集会場、会議室、その他で、居住部分は3階以上となっている。
地下1階は駐車場、駐輪場、ゴミ集積場などになっていて、地下2階以下に各種の設備が設置されている。
電源、各種電気操作盤、水道関係、非常用発電機などである。
地下4階に汚水槽があり、各戸の汚水は一時的にここに溜めて、自治体から決められた時間に下水道にポンプで排出するようになっている。
「ミニ・カボチャ」
今回の場合は道路から溢れた水がマンションに押し寄せて、1階に流れ込んだ。するとその水はエレベーターホールや、駐車場や階段などの開口部から地下に流れ込む。そして地下2階の電気室に流れ込み、電源が水に浸かる。
これはどこかで見た光景であり、福島第一原発と同じで、電源が失われた場合は全ての機能が失われる。
「モチキビ」
タワーマンションの火災の場合は、梯子車による消火作業が出来ないので、防火のためオール電化となっている。
その電源が失われたのだから、電気を使うエレベーター、水を汲み上げるポンプ、下水処理ポンプが動かないからトイレも使えない。
当然、炊事も出来ない。テレビも見られない。冷蔵庫は冷えないので、全て腐ってしまう。こうなってしまうとタワーマンションはとてつもなく不便になり、住むことが出来なくなる。
「ゆめぴりか」
高層階の住民は買い物やトイれに行くのに、暗い階段を懐中電灯を照らしながら降りる。老人は降りたは良いが、今度は足腰が弱くて上れない。
しかも地下の電源は各マンション毎にオーダーメイドなので、その製作と入れ替えにはかなりの期間を要す。まあ3~4ヵ月は駄目だろう。
便利で快適という生活は一歩間違えると、とんでもない不便なことになるのである。
「りんご」
(おまけの話)
ベトナムでも日本の台風被害が、大きく報じられているらしい。
そこでベトナムから私のことを心配して、多くのメールが届いた。
Bさん(元実習生の女性)『先生のご機嫌がいかがでしょうか?先週末に日本に大きな台風が来ましたね。先生のお家は大丈夫ですか?被害があったり死んだ人がいたりした。本当に 大変でしたね。先生とお家族はいつも有難うございます。感謝しています』
「柿」
Hさん(元実習生で私の会社で働いてくれた男性)『先日、日本には強い台風が大変ですね。ベトナムニュースよく見ました。そんな台風をベトナムに来たら、多分もって大変と思います。
1995年に台風5号時。6千人ぐらい死んだ。これから日本国とみんな、片付ける、大変ですね。』
Aさん(先生)『橋本顧問お久しぶりでございます。東京は台風19号が乗り越えましたね。
他の地方の家は水没したのをニュースを拝見しました。今回は実習生が日本の政府や日本人が予防や対抗など体験しました』。
「栗」
Fさん(実習生で日本に来たばかり)『橋本顧問へ、お疲れ様でした。私がいる所は大丈夫でした。昨日 雨がすごいでした、でも朝晴れました。ありがとうございました。心配しないでください。お願いします。』
このようなお見舞いのメールが届くが、その日本語の間違いを訂正して返信するのも私の楽しみでもある。
「松茸」