■岩手県の秘湯巡り(3日目)・・・北上観光
3日目も朝早く起き出した。そして温泉に入りに行った。
また立湯の「白猿の湯」に入り、「満足、満足」と自分1人で納得した。
朝食はどこの旅館も似たようなものだが、いつもパン食の私は旅館の和食の朝食だと嬉しくてつい食べ過ぎてしまう。
藤三旅館の朝食は豪華だった。
午前9時30分に、この辺りの旅館の共同運行のシャトルバスが来た。
来る時は路線バスで740円だった。
シャトルバスで一緒になったお婆さんに聞いてみた。
私 「昨日は白猿の湯に入りましたか?」
お婆さん 「入ったら、背が低いので溺れそうになってビックリした」
JR東北本線「北上駅」
シャトルバスを花巻駅で降りて、私は東北本線で北上まで行った。
ほとんどの人達が新花巻まで送ってもらい、新幹線で帰るようだ。
このまま帰るには早過ぎるし、交通費がもったいないと思ったからだ。
北上駅で観光案内所に行き、色々と情報を集めた。
桜並木の「展勝地」
しかし私の興味を惹くような場所は無い。
仕方ないので、春の桜で有名な「展勝地」にタクシーで行くことにした。
桜並木の端で降ろしてもらい、名刺をもらい帰りの迎えを頼むことにした。展勝地は「みちのく3大桜名所」で、北上川の土手に1万本の桜が植えてある。
はるかに続く桜並木と公園。
一帯が公園になっていて、桜の季節なら素晴らしいだろうなーと想像する。私の期待は桜並木の紅葉だった。
ところが紅葉している葉は僅かで、私の期待とは大違いだった。
運転手に聞いても、「桜の紅葉が綺麗な時は見たことが無いなー」と心細い。
桜のトンネルが続く。
それでも桜の木のトンネルの下を歩き、終りまで行った。
トンネルを出た先に大きな看板が見えた。
「みちのく民俗館」とある。
まだ時間があるので、そこへ行ってみた。
入口に古い藁ぶき屋根の家があり、そこに人の好さそうなオバちゃんがいた。パンフレットをもらい民俗村を見て廻ったが、坂ばかりで辛い。
「みちのく民俗館」の藁ぶき屋根の家。
全部は見ないでもと来た場所に戻ったら、オバちゃんがお茶を入れてくれた。なにしろ広い民俗村にお客は私だけなのである。
私 『「みちのく」って、どこから始まるのですか?』
オバちゃん『そんなこと聞かれたの、初めてだ。 私は知らない』
私 『調べておいた方が良いねー』
・・・というわけで、タクシーを呼んで駅に戻った。
「みちのく民俗館」の藁ぶき屋根の家ばかり。
(おまけの話)
各地方には「掛け流し温泉」を売り物にする温泉が多いが、果たして本当か?以前にも書いたかどうか忘れたが、もう一度、確認の為に書いてみる。
「源泉掛け流し」には条件があるので、その確認方法である。
表示で分るものと、風呂場で見分ける2つの方法がある。
アクセサリーの玉ねぎが軒先に吊るされていた。
*風呂場の入口にその温泉の「天然温泉表示看板」が出ているか?
*そこには「泉質」、「湧出量」、「湧出温度」などが記載されているか?*その温泉は「加水」、「加熱」はされているか?
*ほとんどの場合、源泉からパイプで送られてくるので、「源泉の場所」はどこか? しかし湯口に飲用のコップが置いてあれば、間違いなく源泉かけ流しである。
河原のススキが秋を感じさせる。
次は誤魔化しであり、天然掛け流しではないことを見破る方法である。
*湯口からジャンジャンとお湯が出ているのに、湯船からお湯が溢れていない。
*湯船からお湯が溢れているが、溢れ出ている方向が窓側である。
・溢れたお湯が洗い場に流れ出ていなければ、そのお湯を循環させて使っている。
大型旅館で「天然かけ流し」は少ない。
本当の温泉を楽しむなら、小さな旅館が良い。
ここでは桜の葉は一斉には紅葉しないようだ。
紅葉する前に落ちている葉が多かった(台風の影響か?)