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[2019.11.12]
■令和天皇の祝賀パレード(2) 
(最初におまけの話) 
11月9日(土)に皇居前で奉祝委員会などの主催で「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」が行なわれた。 
 
祭典は1部と2部に分かれていて、1部は誰でも参加できるが、2部はネットでの申し込みとなっていたのを知らなかった。 
申し込みが必要と分かった時は、既に締め切り日が過ぎていた。 
 
皇居前には全国各地から神輿や山車が集合していた。 


仕方ないので1部を現地に見に行き、2部はテレビ中継で見ることにした。午後1時30分から皇居前広場で始まると思い、有楽町から歩いて行った。 
 
皇居が近付いたら既に多くの人達の行列が出来ていて、警備も厳しい。 
1部の行事は内堀通りを遮断して、そこを警視庁の音楽隊を先頭に次々と神輿や山車が続く。日本中の祭りがここに集合したような感じである。 
 
夕方から行われる「国民祭典」の舞台が見える。 
 
 
遅れて行ったので、パレードは人波の隙間から見るしかない。 
なんだか面白くないので、家に戻る。 
そして午後5時10分から、NHKでライブ中継している第2部を自宅のテレビで見た。 
 
二重橋にお出ましになった天皇皇后両陛下のお姿もアップで良く見えた。翌日の天皇陛下、皇后陛下の祝賀パレードもテレビの方が良いかもしれない。 
 
警備は厳重で、警察犬も登場している。 
 
 
(本題の話) 
10月22日に行われる予定だった「天皇陛下御即位祝賀パレード」は延期となり11月10日に行われた。私は事前にパレードのコースを歩き、撮影に最適な場所を赤坂見附と決めていた。 
 
午後3時からパレードが始まるので、早目に家を出て午前10時30分に赤坂見附に着いた。 
 
赤坂見附の通りは車両通行禁止でガランとしていた。 
本当はこの位置から撮影したかった。 
 
 
まだ人はいないと安心して、そこにいた警察官に聞いてみた。 
私  「手荷物検査が12時からと聞きましたが、どこで待てばいいのですか?」 
警察官「そこの路地を入ったところで、列に並んで下さい」。 
 
路地を曲がって驚いた。既に500人くらいが行列を作っていた。 
これでは撮影の際に最前列に来られないと思い、赤坂見附は諦めた。 
 
皇宮警察「側車儀衛隊」の乗ったサイドカーが通り過ぎたら、天皇陛下の乗ったオープンカーがやって来た。 
(観客の不審な動きに目を光らせる私服警官) 
 
 
そしてそこから移動して、平河町に急いで行った。 
ここでも120人くらいが行列を作っていたが、この人数なら最前列に行けると判断して一番後ろに並んだ。 
 
手荷物検査が始まるまでに1時間30分、身体検査を終えると金属探知機で検査、そしてやっと警察官の先導で決められた場所に移動する。 
 
今日のパレードでは、車は右側車道を走る。 
天皇陛下はこちら側に手を振る。皇后陛下は向こう側に手を振る。 
 
 
私の場所は銀杏並木の横で、パレードの来る方向には地下鉄の入口案内看板のポール、更に大きな赤いポストまである。 
道路には警備の警察官が二重に並んでいて、その間隔は5メートルくらいだ。 
 
せめてもの救いは、私の真ん前には警察官が立たなかった。 
歩道の後ろには更に多くの警察官が並び、なんだか自分が犯罪者のような感じだ。 
 
焦っていたので、天皇陛下にピントが合っていない。 
 
 
この場所でパレードの始まるまで、3時間も待つ。しかも立ったままだ。 
午後2時半になり、警備の警察官からご注意があった。 
 
「大声を出さない、ペットボトルはカバンにしまう、天皇陛下の車が来たら拍手と日章旗を振る、後ろの人は前の人を押さない」などなどである。 
 
午後3時15分になり、白バイを先頭にパレードの車や続々とやって来た。 
 
通り過ぎる方向には邪魔物は無いので、ピントが合っている。 
皇后陛下のティアラのダイヤモンドが光った。 
 
 
パレードの来る方向は、銀杏の木とポールと警察官が邪魔で撮影出来ない。僅かな隙間から車の来るのを見て、正面に来た時にシャッターを押す準備をする。 
 
しかし天皇皇后両陛下の乗った車は、私の目の前をアッと言う間に通り過ぎてしまい、夢中でシャッターを切ったが、写っているかどうかが心配だった。 
 
通り過ぎると邪魔物は無い代わりに、逆光となる。全て巧く行かない。 
 
 
5時間近くも経ち続け、大した写真も撮れずに家に帰った。 
するとロサンゼルス在住の女房の従弟からメールが入っていた。 
「実況中継で祝賀御列の儀をいま見終えたところです」とあった。 
 
もう私は年齢的にも気力も体力も、5時間も立って待つのは無理だと悟った。これが私の最後の苦難の撮影になるだろう。 
今後はテレビで見よう! 
 
アッと言う間に通り過ぎて行ってしまった。 
報道カメラマンではないので、動く物の撮影は苦手だ。 
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▼コメント(1)
名前:ウッカリさん  2019.11.18 01:34:11
お疲れ様でした。楽しく読みました。 

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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