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[2020.01.26]
■ラーちゃん
(2015年01月28日) 
 
今回の話は犬好きの人には分からないだろうと思う。 
実は私も以前は犬好きで、猫は嫌いだった。 
 
それがヒョンなことから我が家に猫がやって来て、それ以来、我が家にはいつも猫がいるようになった。 
 
4年前のラーちゃん。 (小金井の自宅で) 
 


いま我が家にいる猫は「ラーダ」という名前である。愛称はラーちゃんだ。生まれはウズベキスタンという、私も行ったことのない国からやって来たのである。 
 
私の甥っ子が商社マンで、ウズベキスタンにいた時に町で拾って来た野良猫である。それが何の因縁か、我が家で飼うことになったのである。 
 
ラーちゃんは紙袋に入るのが好きだ。 
 
 
我が家に来たのは13年くらい前で、夏の間、私達が北海道に滞在していた時も一緒に伊達市まで連れて行った。 
 
ラーちゃんが落ち着いた生活を送れるようになったのは3年前からで、私達が伊達市に行かなくなってからである。 
 
こうしてみると、ラーちゃんは「数奇な運命に振り回された猫」と言うのだろうか? 
 
日向ぼっこをしながら、大あくび。(小金井の自宅で) 
 
 
小金井の田舎から中央区という都会の真ん中に引っ越した時は、ラーちゃんは41階という高さは初めてなので、怖がって窓には近付かなかった。 
 
それが今では窓辺に寝そべって、窓から都会の風景を眺めている。 
もうすっかり都会の猫になっている。 
なんだか顔つきも垢抜けて来たように感じるから、私は全くのバカオヤジである。 
 
毛布に包りご機嫌のラーちゃん。 
 
 
ラーちゃんは朝5時になると私の部屋に来て、ベッドに乗って「起きろ!」と顔を舐めるが、知らぬ振りをしていると次には耳を噛む。 
 
そうなると仕方ないので私は起き出して、残りの餌を片付けて、新しい餌と水を与える。そして、前夜のトイレの始末をする。 
 
ドアのガラス部分から室内を覗いている。 
 
 
私の朝食の時は私の横に座り、私の食べたヨーグルトのカップを舐める。そして、少しだけバターをあげると、それを合図に去って行く。 
去って行った先は女房のベッドである。 これを毎日、繰り返す。 
 
写真を基にイラスト画を描いてもらった。(2012年) 
 
 
午前8時になって、娘が起きて来ると嬉しそうにすり寄って行く。 
世話をしているのは私なのに、私に感謝の気持ちも表さない。 
なんか納得できないが、それでもラーちゃんは可愛い。 
 
最近は寝てばかりいるが、考えてみたら、ラーちゃんは人間の年で言えば80以上になっている。 もうとっくに後期高齢者なのである。 
 
カーテンの陰でお手入れをする。 
 
 
(おまけの話) 
結婚して子供が幼稚園に入る頃に、我が家ではシェパードを飼った。 
名前はアニーと言った。アニーは10年くらいで癌で死んでしまった。そしてしばらくして、女房がイギリス人の友人から2匹の猫をもらって来た。 
 
居間を我が物顔で歩く。 
 
 
「ベル」と「マルタン」という名前だった。 
2匹は仲が良く、ベルはいつもマルタンんの尻尾をしゃぶっていた。 
ベルは16年くらい生きた。残ったマルタンはそれから1年半くらい経って死んだ。 
 
飼い猫が死ぬのを見て、もう動物は飼いたくないと思っていたが、女房と2人きりになると寂しくなる。お互いに会話も少なくなり、間が持てなくなる。そこへラーちゃんがやって来たのである。 
 
カメラを向けたら、こちらを見た。 
 
 
そしてラーちゃんの話題が中心だが、また会話が復活した。 
長年、連れ添った夫婦というのは何か言うと「分かっている」ということになりがちで、そのマンネリを打破するには猫を飼うのが良いと分かった。 
 
最近は寝てばかり。 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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