■コロナを避けてお台場に
前日の天気予報で、「明日の気温は28度」と伝えていた。
その通りで朝から暑い。
でも、クーラーを入れるのは早過ぎると思った。
そこでいっそのこと「汗をかこう」と思い、午前10時に家を出た。
そして環状2号線を歩いて「市場前駅」まで行って、そこから「ゆりかもめ」に乗った。
「ゆりかもめ」から「東京ビッグサイト」が見えた。
「ゆりかもめ」の中は、1両に1人くらいしか乗客がいない。
「台場駅」で降りたら、私以外に降りる人はいなかった。
先ずは気になっていた、お台場海岸に設置された大きな五輪マークを見に行った。
今年1月に海の上に設置されたが、東京オリンピックの1年延期で撤去されたか確認だった。幸いと言うべきか、「2020」のマークは入れてなかったので、そのまま残っていた。
海上の船に設置された五輪マークは、そのままだった。
お台場の商業施設は全て休館しているので、観光客は全くいない。
「自由の女神」の写真を撮ったらやることが無くなり、ダイバーシティに「ユニコーン・ガンダム」の様子を見に行くことにした。
いつもは大勢の人で、人の入らない写真は無理なのに、今は全く人がいない。
お台場のテラスから見たパノラマ風景。
まだ大して歩いていないし汗もかいていないので、東京ビッグサイトまで歩くことにする。ここから先は穴場で、普段でも東京ビッグサイトまで歩く人はいない。
お台場に来る人達と東京ビックサイトへ来る人は、全く目的や興味が違うからだ。
「ビーナスフォート」を右手に見ながら、のんびりと歩いて行く。
ユニコーン・ガンダム。
この辺りから手入れの行き届いた花壇が現れ始め、綺麗な花が咲き誇っている。これを誰も見に来ないなんて、全く勿体ない。
海から吹く風も心地良い。
程よい強さの風に吹かれ花を見て歩くなんて、なんて贅沢なことだろう。たまに向こうからやって来るのは、ジョギングの人だけだ。
バラ園のバラが真っ盛りだった。
半分くらい来たところから、地面に敷き詰められたタイルの模様が美しい。ここは私の好きな場所で、コロナの前は時々、来ては写真を撮った。
誰も来ないので、ミニ三脚を取り出して、自撮り写真を撮る。
太陽の光が強く、肌をジリジリと焼いて行く感じがする。
名前の分からない花々が、咲き誇っていた。
東京ビッグサイトに到着したら、全館閉鎖で誰もいないし中には入れない。どこへ行っても「人がいない」というのは、気兼ねしないで良いという一方、少し寂しい。
誰かと一緒なら、「気持ちいいねー」と言い合えるのだが、それも出来ない。静かに1人で黙って、その気持ちを噛みしめる。
これ以上はここにいられないので、都バスに乗って家に戻った。
万歩計は「9140歩」を示していた。
クロバー畑で記念撮影。
(おまけの話)
出掛けた時はコロナ感染を恐れて、「自販機は利用しない」、「トイレには行かない」と決めている。
でも腹が空けば、空いていて清潔そうな店には入る。
お台場では全くレストランが開いていなかった。その先はなにも無い。
東京ビッグサイトに近付いたら、1軒だけ開いている店があった。
タイル模様が美しいので、記念撮影。
それはイタリアン・レストランの「サイゼリア」である。
ここは以前に1回だけ入った覚えがある。
中を覗くと、ほとんどお客はいない。そこで、この店でランチにする。
入口で手をアルコール消毒をする。席に座ると紙を渡される。
そこに書かれたメニューにチェックを入れて、ウェイトレスに渡す。
オリンピック記念のマンホール「これには(TOKYO2020)と入っている」。右は東京ビッグサイトの全景(ゴーストタウンだ)
メニューはランチの9種類だけで、私はハンバーグ・ランチを注文した。その他にドリンクバーも頼んだが、店員と手を触れる機会は全くない。
すぐに出て来たハンバーグ・ランチはサラダも付いていて、けっこう美味しかった。
伝票を見たら、税込みでランチは500円、ドリンクバーは110円だった。お客は数人しかいなかったので、これでは全部で4000円もいかない。
お金を払いながら、なんだか気の毒になってしまった。
「サイゼリア」のランチ・ハンバーグ(税込み500円)