■雷門のタトゥー
(2015年6月5日) 私の徘徊も毎度のことになると、近場では目新しい場所が無くなってしまう。だから、どうしても同じ場所に繰り返し行くことになる。
でも、マンネリにならないように、私は無理矢理にテーマを見付けて行くようにしている。
肘に刺青をした人は多い。
今回のテーマは「タトゥー(刺青)」である。
昔の日本では刺青をしているのは、ヤクザか職人と決っていた。
私の子供の頃に、我が家に出入りしていた植木職人に「じんさん」という人がいた。
この男はアジア系だった。
彼は体中に立派な彫り物をしているので、子供心にも怖くて近付けなかった。その「じんさん」は我が家の守り神だったらしい白蛇を捕まえて、焼いて食べてしまった。
そして少し後に多摩川に釣りに行った時に、川の中で心臓麻痺で亡くなった。あれは白蛇の祟りだったのだろうか?
ここまでの女性は少ない。
話を元に戻して・・・日本へ来る外国人を見ると、刺青をした人が異常に多いように感じる。特に白人に多く、男女を問わない。
アジア人にもいるが、数は少ないように思う。
日本では教養のある人は刺青などしないが、欧米でも同じではないだろうか?
カップルで刺青をしていた南米風の白人。
外国人に刺青をした人が多いということは、必然的に日本へ来る観光客の中にも刺青をした人が多くいることになる。
そこで、私は浅草の雷門の前で調査をすることにしたのである。
暑さの中を我慢して、2時間半の刺青の調査をした。
首に漢字で「氣」という字を入れている女性。
刺青の人は大勢いるのだが、なかなかシャッター・チャンスに恵まれない。正面からカメラを向けるなどという失礼なことは出来ない。
やっとの思いで皆さんにお知らせする写真が撮れたが、「私は変だ」と自分でも思った。
カップルでも、女性は刺青をしていなかった。
政府は2020年の東京オリンピックに向けて、更なる外国人観光客の増加を目論んでいる。
そうなると、温泉宿、日帰り温泉、銭湯などに行く外国人が増えるが、日本では入浴は「刺青の方はお断り」となっている。
高級旅館を経営している星野リゾートは「刺青を隠すシールを貼れば入浴OK」ということを試験的に行っているが、ここでも日本と外国の伝統文化が衝突している。
この高いハードルを日本人はどうやって越えるか?
私は興味津々である。
文化の違いとはいえ、こんな刺青をした人が教養があるように思えないが・・・・。
(おまけの話)
雷門の前で刺青の人を探していたら、モルモン教徒のアメリカ人の2人組に声を掛けられた。
この暑いのにワイシャツとネクタイで、胸にはネームプレートを付けているので、すぐに分かる。
「モルモン教の宣教師ですか?」と私が言ったら、2人は驚いていた。
真面目そうなモルモン教徒の青年達
「どうして分かるのですか?」と聞くので、「私の若い頃に、オレゴン州から早稲田大学に留学して来たモルモン教徒が我が家に1年間、ホームステイしていたんだよ」と教えてあげた。
「どこから、いつ来たの?」と聞いたら、1人は1年前にオレゴンから、もう1人は2年前にネバダからと分かった。
お洒落のつもりか、足に刺青の人は多い。
色々な話をしていたら、他にもモルモン教の宣教師が寄って来て、10人ほどになってしまった。彼らは浅草寺に来たことが無かったので、今日はみんなで観光に来たのだそうだ。
モルモン教徒は義務として、若い内に外国に自費で、2年間の宣教活動に出なければならない。
そうやって日本に来て成功したのが、ケント・ギルバートとケント・デリカットで、その時に会った彼らも2人のことは良く知っていた。
「あなた達も日本でタレントになり、成功しなさい」と言ったら、喜んでいた。
漢字で「生」と入れている白人青年。 意味が分かっているのか?