■武漢ウィルス(63)・・・・京大の上久保教授の勝ち
東京大学の児玉龍彦教授が7月17日に国会証言で、「来週は大変なことになる、来月は目を覆う状況になる」と言った。
その時に京都大学の上久保教授は、「今後も日本では死者は大して増えない」とネットで反論した。そしてそれから、8月16日で1ヵ月が経った。
この時の詳細は「武漢ウィルス(61)」に書いたので、そちらを参照して欲しい。
築地大橋の上から東京湾方面を見る。
7月17日のコロナウィルスによる、日本の死者数は985人だった。
さて問題の1ヶ月後の8月16日だが、死者数は108人増えて1093人だった。1ヵ月前の死者数は935人で50人増で、この1ヵ月間は108人増なので児玉教授が言った「目を覆う」ようにはなっていない。
結果は、京都大学の上久保教授の勝ちである。
やはり科学はデータの方が強いのである。
さあ、東大の児玉教授、国会証言で「来月は目を覆うようなことになる」とまで言ったのだから、どうする?
都道2号線バイパスから浜離宮恩賜庭園を見る。
コロナウィルスの第一波が過ぎたら、間もなく第2波がやって来ているようだ。「第2波は来ていない」と、評論家の池田信夫氏はブログに書いている。
東京の感染者数は増え続けているが、これは正しくは「PCR検査で陽性数が増えた」というべきのようだ。ただ問題はPCR検査の精度である。
実はその感度は30~70%程度だそうだ。
だから陰性の人を陽性と判定してしまうから、検査人数が増えれば偽陽性者も増える。
「キバナコスモス」が真っ盛り(7月29日)
毎年のインフルエンザの患者数は1000万人ほどである。この人数は病院やクリニックに来て診察を受けて、インフルエンザと診断された人数である。中には「風邪かな?、2~3日、寝ていれば治るだろう」と思って、医者に行かない人も多くいる。
一方のコロナ感染者は、まだ患者ではない。
発病して、医師に診断されて初めて患者になる。
新型コロナもインフルエンザと同じで、感染しても発病しなければ元気で自覚症状も無いし、若者ならただの風邪程度で終ってしまう。
「赤色のキバナコスモス」
だからインフルエンザの患者数と、コロナウィルスのPCR検査の陽性者の比較は意味が無い。一番分かり易いのは「死者数」の比較である。
2019年の日本のインフルエンザの死者数は、超過死亡者数で約1万人を越えている。
一方の新型コロナウィルスの死者数は、8月16日現在で1093人である。
この数字を見る限りでは、「なにを大騒ぎしているの?」と感じてしまう。
蜂が蜜を求めて。
ワクチンも過度の期待はしない方が良いようだ。
私はインフルエンザのワクチンの予防接種をしたことが無いが、まだ感染したことが無い。
テレビに登場する有名人が言っていた。「私は長年、インフルエンザの予防接種をしたことが無かったが、2年前に初めて接種をしたら、その年にインフルエンザに罹ってしまった」。
私の期待するのは予防のワクチンではなく、治療薬の方である。
「黄色のキバナコスモス」
岩手県は7月29日、県内で初めて新型コロナウイルスの感染者2人が確認されたと発表した。それまでは岩手県は全国の都道府県で唯一、感染者が確認されていなかっただけに残念だ。
感染者の1人は関東地方で友人とキャンプをして、狭いテントの中で感染したらしい。やはり関東地方に来ては駄目なようだ。
本人は地元では肩身が狭いだろうなー。気の毒だ。
花畑から汐留方面を見る(右端は電通ビル)
(おまけの話)
アメリカで新型コロナウィルスの感染者が増え続けていて、止まりそうにない。何故なんだろう?
トランプ大統領までがマスクをするようになったのに・・・。
疑問が多く日本では情報が足りないので、いつものようにロスに住む女房の従弟にメールで問い合わせてみた。その内容を概略で書くと、次のようになるようだ。
オープン間際の「Water Takeshiba」の庭
【ヒスパニックと黒人に感染者が多いが、その理由は「慢性的な病気を抱えている人が多い」、「現場労働者が多い」、「失業による無保険の人が多い」、「狭い家に大勢で住む」、
「車を持っていないので、通勤に公共交通機関を利用する」などが大きな原因のようである。この全てが「貧困」から来ている。
下のグラフで分るように、アジア人はアメリカでも感染による死者が少ない】
この辺りは再開発が進み、遊覧船乗り場も新しくなった。
アメリカ人がマスクをしない理由も聞いてみた。
その答えは「私にも分かりません。自分の為ならライフルや銃を所持するのに、マスクも自分や家族の身を守るためなのに」。
「ただそれがアメリカのカルチャーだというより仕方ないようです」。
多民族の移民で構成されているアメリカを「アメリカは・・」と括るのは無理なようだ。
ニューヨーク市のCOVID-19の死者の割合グラフ。
一番下が、アジア系。