■東京のサラリーマンのランチ
テレビの取材でサラリーマンにインタビューすると、必ず登場するのが新橋駅前である。 なぜか?その理由は分からないが、東京駅前では『丸の内に通うエリート』という感じになってしまい、一般受けする庶民的なサラリーマンではなくなってしまうからかもしれない。
サラリーマンとはやはり、『会社帰りに一杯飲んで、ほろ酔い加減のオジサン』が絵になるのだろう。
そんなサラリーマンの昼食事情を探ってみた。
(前回の約束を果たす為に)最近の私はネタを探して歩き回る雑誌社の取材記者みたいになって来た。
私はサラリーマンの生息地は、新橋よりは神田の方がより適していると思う。
新橋では大企業も多いが、神田となると例外を除き中小企業ばかりである。
駅前も新橋ほど垢抜けていないのも庶民的である。
そこで神田に行ってみた。
神田駅西口を出ると、もうそこはランチが始まっている。
ここは安いサラリーマンの味方の店ばかりだ。どうもランチの値段は600円あたりが相場のようだ。
弁当屋も競争に加わっている。そちらは500円が相場だ。
立ち食いソバや牛丼の吉野家なら更に安い。
そこにコンビニ弁当も競争に加わり、ワンコインを奪う為に三つ巴の戦いが行われていた。
今日もオトウサン達は安くて美味しい店を探して、神田の町を徘徊している。
働くオトウサンも大変なのだが、ランチを巡る戦いも大変のように感じた。
(おまけの話)
神田の次は少し高級な丸の内界隈のランチである。
東京フォーラムの中の屋台広場が今はトレンディ・ランチで評判である。昼ともなると、移動式の調理場付きの軽自動車がやって来て店開きをする。その数は7~8軒もある。
移動式ランチ販売車
どういうわけか、お店のメニューはアジアと中近東が中心である。カレー、シシカバブなどが700~800円くらいで食べられる。
こちらはオトウサンは少なく、OLが多く、都会の風景に溶け込んでいる。
次に新丸ビル地下に行ってみた。
こちらはレストランが盛大にお弁当屋を店開きしている。
値段は協定したように700円である。
どこでも長い行列が続いている。
更に日比谷公園にも行ってみた。
こちらにはオトウサンが大勢いて、陽当たりの良いベンチでコンビニ弁当を食べている。
日比谷公園
ついでに向かいの帝国ホテルの1階レストランのランチを覗いてみた。なんと、ここはランチの最低価格が2400円であった。
東京のランチ事情を調べて、様々な人間模様を垣間見た。因みにその日の私のランチは630円だった。