■安けりゃいいのか?
天気が良いので、仏像彫刻の道具を買いに新宿の東急ハンズに出掛けてみた。 平日の昼間だというのに電車はいつも混んでいる。
いつもは静かな環境にいるので、大都会である新宿の人の多さに疲れる。伊達に居る時に札幌に行った時のような感じである。
必要な物を買ったので、お上りさん風に新宿の街を少しブラブラしてみる。
仏像教室の会合で使っていた西口の居酒屋のあるビルにあった大きなカメラ屋の『さくら屋』がなくなっていて、そこは全館がユニクロになっている。
カメラのさくら屋は向かい側のビッグカメラに値段で負けたのかもしれない。
ユニクロ新宿店
地下道をくぐり東口に行ってみた。
靴屋のABCマートが派手にセールをやっている。
ABCマート
その並びのビッグカメラでは、いま流行りのミニパソコンがたったの100円で売られている。
ビッグカメラ
その先のJTBでは、あの評判の悪かった「サーチャージ」が0円になっている。
JTB新宿店
その横を入ると、マクドナルドが100円でハンバーガーを売っている。
マクドナルド
他にも驚くほど安い物がアチコチで売られている。
歩いていると、ポケット・ティッシュなんかは要らないほどくれる。なんでもかんでも、こんなに安くていいのか?
1年前はこんなことは無かったと思う。
アメリカ発の金融大不況から端を発して、今や東京ではなんでも投げ売り状態が起きている。
この行き着く先はどこなんだろう?
ユニクロに行けばジーンズやカラフルなポロシャツが990円で買えるので、今では1000円を払うのにも勇気が必要となった。(笑)
(おまけの話)
最近はなんでも安く買えるようになった。
そうなると、『そんなに安くしてくれなくてもいいよ』と思いながらも、安い方がいいという習慣が身に付いて来るから困る。
女房は私が安物を買って帰ると怒る。
『もういい年なんだから、そんな安っぽい物を着ないでー!』と言う。
ユニクロがあれだけ売れると、近い内にユニクロは日本人のユニホームになってしまうのではないかと心配だ。
私は外で安い物を食べたことを女房には言わないようにしている。
彼女は、『安物は悪い材料を使っているし、残留農薬も心配だ』と言う。更に『あと何回、死ぬまでに食事を出来るか分からないのだから、1回1回の食事を大事にしてね!』と怒られる。
そう言われるとその時は、『その通りだ』と思うのだが、外に出て安い物が大々的に売られていると、ついそちらに行ってしまう。
私の子供の頃には食べる物もロクに無かった時代なので、どうしても豊富で安い品物を見ると、そちらに目が行くというのは仕方のないことなのだろう。