■奥飛騨温泉紀行 (福地温泉)
2日目は宿の予約をしていないので、どこか良さそうな宿を探すことになった。 8時30分には宿を出て、栃尾温泉、新平湯温泉、福地温泉、そして平湯温泉を探して廻る。
ガソリンスタンドでも情報を仕入れる。
神の湯(立ち寄り湯)
その時に、乗鞍岳の頂上までバスが出ていると聞いた。
40年前に私が乗鞍岳に行った時は、自家用車で頂上付近まで行けた。
ところが最近の自然保護運動の影響でだろうか、車の乗り入れは禁止となっている。
そこで専用バスで乗鞍岳に向かう。
平湯温泉のバスターミナルからは1時間で頂上付近まで行ける。
乗鞍岳頂上付近
ここでも主役はやはりオバサン達であった。
一眼レフカメラを持っているとカメラマンと思うのか、バカチョンカメラのシャッター押しを次々と頼まれる。
こんなに簡単に北アルプスの頂上に来られる必要があるのかと疑問に思う。オバサン達がアルプスの景観を壊している。でも、オジサンも同じか?
乗鞍岳を行く自転車野郎
帰りもバスで平湯温泉に戻り、そこから古川へ行く。
古川は高山の隣町で、NHKのドラマでも登場した和蝋燭の店があるので有名だ。
高山とは違い、観光客もあまりいない静かな落ち着いた町である。
和蝋燭店
夕方、色々と検討した結果、福地温泉の孫九郎という宿に決めた。
ここは2つの源泉を持っていて、加水、加熱も全くしていない珍しい露天温泉を持っている。前日の宿とは格式も値段もかなり上である。
秘湯研究会ではあまり泊らないような宿である。
前日の新穂高温泉で出た夕食と朝食をこの宿と比較してみた。メニューは殆ど同じで、違いは部屋と食器とサービスだと思う。
それが5割増しの値段となっているのか?
私は自然の中に露天風呂がある新穂高温泉の深山荘の方が好きだ。(続く)
(おまけの話)
またM君の話である。
彼は殆ど寝ない男である。
これは今回初めて知った。
旅行中はみんなで夜は10時頃に寝る。
S君だけは8時過ぎると寝てしまう。
ところが、M君は深夜の1時頃には起きてしまう。
3時間以上は寝ていられないのだそうだ。
これは子供の頃からだそうで、幼稚園の昼寝の時間がとても嫌いだったと言う。
2日目の夜の3時に私はトイレに行きたくて目が覚めた。
するとM君が廊下の隅の椅子に座って、手持無沙汰にしている。
そこで私は彼に付き合って、真夜中の露天風呂に行った。
孫九郎の露天風呂
私は風呂から出て、また布団に入ったが、彼はそのまま起きていた。
若い頃から3時間しか寝なくても、なにも問題は無かったというから驚きである。
昔から『天才は寝ない』と言われているが、正に彼はその天才の条件を備えている。
だから、きっと彼は天才なんだろうと思う。
今回の旅でも、いつまでも起きて来ないE君は、やはり凡人だった。