■東京から最後の話題
(巻き寿司) ペンタンゴンからやって来たKさんとは2回ゴルフをした。
その時に、『ワシントンに戻ったら、友人達を招いてパーティをやる。その時に日本の巻き寿司を作って出したいので、教えて欲しい』と言っていた。
そして、少し経ってからKさん夫妻が我が家にやって来た。
手巻き寿司ではなく、本格的な巻き寿司を教わりたいと言う。
きっと俄か仕込みの寿司職人を気取って、アメリカ人を驚かせたいのだろう。
そこで、私の女房の指導で巻き寿司作りが始まった。
私の女房は元料理のプロだから、彼女が作れば美しい寿司が出来上がる。
でも、現地でKさん作るのだから、彼に任せた。
出来あがった巻き寿司は見た目は悪いが、味は良い。
Kさんも何回か練習すれば、なんとかなるだろうと思っている。
アメリカは『カルフォルニア・ロール』なんて変な寿司を考え出す国なのだから、私もニュースタイルの寿司を提案した。それは巻き寿司の具に、『焼き肉』とか『キムチ』を使う変形寿司である。
アメリカ人は乾瓢巻きとかカッパ巻きより、こちらを好むと思うが、どうか?
Kさんは暫くは日本に来ないと思うので、夜遅くまで話し込んだ。
(元神楽坂芸者)
巻き寿司の翌日に四谷荒木町に行った。
夜になってから都内に出ることは殆ど無い上に、飲み屋街に行くなんてことは何年振りだろうか?
だいたい、私は酒が飲めないのだから・・・・。
誰かが『先日の奥飛騨での秘湯研究会の反省会をやろう』と言うので、もうこの年になって反省なんかする必要のない私だが、会長なので参加した。
四谷三丁目交差点
四谷荒木町は知る人ぞ知るという、東京の酒飲みの隠れ家的な場所である。
その荒木町で小粋なスナック『竹人形』を経営するのが、同級生の元演歌歌手のM君の奥さんである。
スナック竹人形
彼女は元神楽坂芸者さんで、若い頃はさぞ美人だったろうなという面影が残っている。そこに集まった同級生7人は、あまり公開出来ないような話ばかりで、大いに盛り上がった。
それにしても、私の同級生は一般的に見れば、変わった人生を歩んで来た男達が多いように思う。
そこに入れば、私なんか平凡な人生だなー。
そういえば、伊達の建築家のSさんも酒も飲まないのに、錦町によく行くと聞いたことがある。
Rさん、東京へ出張した時には竹人形に寄ってみて下さい。