■朝から晩まで農家
イコロ農園でひえ抜き作業をしていたら、Tさんが『一服しよう』と言いに来た。 私もTさんもタバコを吸わないが、『休憩しよう』と言うよりは、農業の場合は『一服しよう』の方が合っていると思う。
Tさんの言う『一服』というのは、軽トラックに乗って町内ドライブである。
これが最高の気分転換だと言う。なかなか快適である。
ところが、最初に停車したのは裏の酪農家の家であった。
Tさんはここで毎週木曜日に生乳を買って、それでリコッタ・チーズを作る。
勝手に冷蔵庫から生乳を取り出し、箱にお金を入れて帰る。
次にアスパラ農家を訪問する。
畑に出ていた農家の夫婦に、土曜日のカニ・パーティに使うホワイト・アスパラを注文する。
ついでに私も収穫をやらしてもらう。
これがやってみたら、見ているよりズーと難しい。
次に向かったのは、堆肥センターである。
センターの秤の上に車ごと乗って重量を測る。
次に工場内でトラクターで堆肥を山盛りにされる。
発酵している堆肥の匂いでむせてしまう。
帰りにまた秤に乗る。
そして軽トラック山盛りの料金は730円であった。
やっとイコロ農園に戻って来たが、これが一服なのかなー?
次回は一服でなく、休憩をしたい。
そして、また農作業に戻る。
(おまけの話)
農作業の途中で休憩となった。
そしてTさんが私に言った。
『今晩7時から経済センターで農業セミナーがあるので、申し込んでおいたので、一緒に行きましょう』と、私を驚かせる。
私は6年目に引退した理由の1つに、『もう努力することからは卒業したい』、『もう勉強は嫌だ』というのがあった。
それなのに、伊達に静養に来ている私にTさんは、『勉強をしろ』と言う。
しかも、農業に関しての勉強というから、何を考えているのか分からない。
人間か案山子か?
7時に経済センター3階の会議室に行く。
そこには農家のSさん、Iさん、Kさん、その他に知り合いが3人ほどいた。
セミナーは『北海道農業は野菜という素材だけを生産するのではなく、加工も行い付加価値を付けよう』という工業では当然の話だった。
その時に、小さな紙切れに書いた回覧が私のところに廻って来た。
『セミナーの後の食事は中華、イタリアン、寿司のどれがいい?』とあった。
既にSさん、Iさんは中華と書いてあった。
それに私も賛同し、中華料理店の『菜菜』に行く。
そこで女房達も合流し、9人で大いに盛り上がった。
セミナーというのは皆が集まることが重要なのであり、そしてセミナーの後の会合が一番役に立つ。