■究極の贅沢(カニと寿司)
カニの話がまた登場する。 壮瞥町のIさんがコテージに遊びに来て、『洞爺湖温泉街にある寿司屋で毛ガニを食べた。寿司屋のオヤジが全部、カニの身を食べ易いように調理してくれるんだー』と言った。
そんな話をした後に、急にIさんにゴルフに誘われた。
一緒にプレイしたのは、なんとIさんと一緒にカニを食べに行く予定になっている洞爺湖温泉の寿司屋のオヤジだった。
洞爺湖
カニは美味しいのだが、食べる時は手がカニ臭くなってしまう。
Rさん情報では、『ほうじ茶で洗えば、匂いは取れる』そうだ。さすがに、カニを食べ慣れている土地で育った人は違うなーと感心した。
洞爺湖温泉の話を私達に言ったIさん夫婦は案内係として参加してくれた。
上手に茹でて捌いたカニとちらし寿司が出て来た。
どちらも美味しい。
ちらし寿司はネタに注文を付けたが、そのネタが多過ぎて(アワビ、うに、北寄貝、ツブ貝、ホタテ貝、イカ、甘エビ)、私は少し持て余した。
カニと寿司を同時に食べるとは、これぞ究極の贅沢である。・・・・・かな?
『贅沢は敵だ』なんていう言い方があったように思うが、もう人生の残り時間が少なくなった私には、贅沢も許されるだろうと思う。
『あの時に食べたカニが最後だったなー』なんて、思い出に浸るようにはまだなりたくないなー。
(おまけの話)
15年以上も前のことである。
仕事の関係でサンフランシスコへ取引先の社長と一緒に行った。
その時の夕食に、日本料理店に入った。
ハワイの和尚のカレンダー(7月)
その店の寿司カウンターに居た男が、『おー、橋本。久し振りだなー』と馴れ馴れしく声を掛けて来た。
私は寿司職人に友人はいない。
まして、アメリカに来てまで寿司職人の知り合いはいない。
あまりに親しそうに話をするので、今更、『誰でしたっけー?』とは聞けなくなってしまった。
話を色々と振って、ヒントを得ようとしたが駄目だった。
取引先の社長が同行していたので、あまり長くは話していられず、その日はそれで終った。
結局は誰だか分らないまま帰国した。
立香山の自然
それから数年経ってから、同級生の会でサンフランシスコの話が出たので、私はその時の話をした。
するとS君が、『あー、彼は同級生のKだよ』と、教えてくれた。
言われて分かった。確かにそうだった。
そのK君も再会することもなく、その後、暫くしてアメリカで亡くなってしまった。
教訓、『分からない時は、遠慮しないで聞こう!』