■朝の4時から
風呂から出て伊達の町に夕食を食べに行こうとしていたら、ゴルフ場のKさんから電話があった。 『いまTさん達のグループと一緒に遊々亭で会食をしているが、こちらに来て一緒に食べないか?』というお誘いであった。
どうせ夕食を食べるのだから、どこでも同じと思い行くことにする。
Tさんは毎年夏にこのゴルフ場にやって来る人で、私よりも一回りくらい上の年齢だが、元気が良い。
お仲間も元気な人達ばかりで、大いに飲み、食べる。
遊々亭
そんな会食の中の話で、行きがかり上、驚くような約束をしてしまった。
その日は雨でゴルフを半分で切り上げたそうだが、心残りの2人が、どうしても明日の早朝にゴルフをしたいと言う。
そこで、私はご馳走になった勢いで、『朝の5時に私がカートを運転してスタートします』と言ってしまった。
焼肉パーティ
それには理由がある。
その日の午前8時48分伊達紋別駅発のスーパー北斗で東京に戻る女房を駅まで送らなければならない。
その前にゴルフを終らせなければならないからだ。
酒も飲まない私なのに、焼肉の勢いでとんでもない約束をしてしまった。
『酒の上での空約束』というのはよく聞くが、『焼肉の上での約束』は、なんと言っても素面なので、忘れたふりは出来ない。『焼き肉も人を酔わす』ということを初めて知った。
(おまけの話)
年寄りの朝は早い。
この頃は5時間も寝れば十分となってしまった。
4時に目が覚めてしまったので、カートの準備を始める。
コテージの外に出ると、ゴルフに同行する2人が音を聞き付けてやって来た。
私のカートにゴルフバッグを積み込んで、すぐに出発である。
午前4時40分
スタートしたのは4時40分であった。
まだ薄暗く、霧がコースを覆っていて、よく見えない。
それでも上手な2人は問題が無い。
真っ直ぐしか行かないからだ。
私はカートの運転をしながら、合間を見て自分のボールを打つ。
キャディを兼ねているので、自分のボールは適当に打って2人のボールの確認に忙しい。ハーフラウンドは1時間20分という短い時間で終った。
ところが終ってみれば、私が一番良いスコアの『39』であった。ここ2~3年は出していない好スコアであった。
何事もあまりに力を入れずにやると、結果が良いのかもしれない。『早起きは三文の得』とはこのことか?
今度、スコアが悪くなったら、午前4時からプレイしよう。