■日照りに不作無し
北海道の気候が変だ。 私はここへ来て7年目だが、毎年少しずつ気候が変わって来ているように感じている。
地球温暖化の影響が、ここにも出ているのかもしれない。
特に今年は雨は多い。しかも7月になっても寒い日がある。
その影響でこの辺りの農家は大変なことになっている。
その様子を伊達のレタス農家の菅原さんがブログに書いている。『日照りに不作なし』という言葉は初めて聞いた。
レタスの収穫
私も長雨の影響に付いては、肌で感じていた。
イコロ農園のスイカが受粉しない。ジャガイモの茎が変色し出した。
例年は水不足の田圃は畦道らか水が溢れていて、水の中には見慣れない雑草が生えて来ている。
道路を走っていると、収穫間近の麦が倒れて腐りかけているのが見る。
倒れた麦
ジャガイモ畑が変色している。
長雨の影響がアチコチに見られる。
昨年は壮瞥町のサクランボが受粉期の寒さで、壊滅的な打撃を受けた。
今年は豊作になったが、週末の雨で観光客が少ないようだ。
小豆畑
農家は工業と違い、翌年に昨年分の損を取り戻すということは出来ないのであるから、ビジネスとしては気の毒である。
私はズーと『農業に日照りは困る』ものであると思っていた。ところが、実際は『農業に長雨は困る』と知った。
以前は時々、テレビなどで見る『雨乞い』の儀式を見ていたので、そう思っていた。
でも、『雨止め』の儀式なんて聞いたことがないけどなー。
トウモロコシ
(おまけの話)
そもそも、『北海道には梅雨が無い』と聞いていた。
ところが、今年は6月はズーと雨だったようだ。
晴れ男の私が来た6月22日を境に、晴れの日が続いた。
ところが、それも長く続かずに、7月になってからも雨の日が多い。
丘の上から
現役の時は特別に『梅雨が嫌』ということもなかった。
仕事が工業だったので、常に屋根のある場所で働いていたからである。
家にいる時も、『雨もいいねー。落ち付くからねー』なんて言っていた。
今でも東京にいる時に雨が降ると映画館に行くことが多い。車で行って映画を見て、食事をして買い物をして帰って来るので、雨に濡れ
るということもない。
ところが、伊達に来て『長雨は困る』と思うようになった。
『無い』と言われていたものが、『ある』と困るのである。
例えは悪いが、歌舞伎町で客引きのあんちゃんに『2000円ポッキリ。追加料金は無し』と言われて入ったら、『テーブル・チャージは別』とすごまれたようなものである。