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[2009.07.28]
■決断力が必要な場面で
7年前から伊達市に来ていて、いつも有珠山を見て過ごして来た。 
それなのに、今までに一度も頂上に立ったことがなかった。麓の昭和新山の駐車場までは何回も行っている。 
 
そこにあるKさん経営のガラス館、Iさん経営のクマ牧場はお友達で、友人が来ると案内している。 
でも、目の前にそびえる有珠山には登ったことがなかった。 
そこで、女房が留守なので、この機会に1人で登ることにした。・・とは言っても、下からではなく、ロープウェイに乗って頂上駅から歩いて登ることにした。 
 
有珠山 


頂上駅で聞いてみた。『あの頂上に行くにはどこから行けるのですか?』 
係員は、『溶岩ドームは危険なので、登頂は禁止です』 
それでは、ここに来た意味が無い。 
私の怪しい雰囲気を察知した係員は、『この先の銀沼火口に行ったら如何ですか?、綺麗ですよー』と言う。 
 
 
そこで仕方なく、目的地の変更となった。 
見晴らし台から見ると、下の方に向かって長い急坂の板でできた階段が続いている。少し下ってみた。そして気が付いた。『これを降りたら、帰りは登らなければならない。』 
 
でも、その先の素晴らしい景色を期待して降りてしまった。 
 
 
銀沼火口の近くの見晴らしの良い場所で写真を撮る。 
すぐ下には伊達CCが見える。噴火湾の反対側には駒ケ岳が見える。『来て良かったなー』と、その時は思った。 
 
 
(おまけの話) 
この日は天気が良く、暑くなりそうだったのでペットボトルの水を冷蔵庫で凍らせて持参した。 
 
帰り道は万里の長城みたいな階段を登るのだが、これが598段もある。 
25段刻みくらいに、少し広い踊り場がある。 
急階段なので、25段を登ると休憩する。そして水を飲む・・・筈であった。 
 
598段 
 
ところが凍った水は溶けていない。 
これには参った。 
喉がカラカラを通り越して、口の中がネバネバとなる。 
20分くらいで降りた階段を1時間掛けてヨロヨロと登った。 
やっとの思いでロープウェイの駅までたどり着いた。 
すぐに発車のベルが鳴った。たった5分で麓駅に着く。 
 
駅前に熊牧場の看板が見えた。 
とりあえず、ヨロヨロと熊牧場の事務所に入って行った。 
そこにいたI社長がリックを背負って、シャツも汗でぐじゃぐじゃの私のを見て、『どうしたの?橋本さん』と驚いて聞いてきた。 
 
勝手に冷えたコーラを紙コップに入れて飲んでから、やっと事情を説明した。 
もう年なんだから、あの時に『戻る』と決断すべきだったかなー? 
それよりも、水は凍らせて持参してはいけないのだ。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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