■慣れておいたほうがいいか?
女房が1週間の予定で東京に戻って行った。 私はその夜からは、コテージで1人である。
それを知った壮瞥温泉病院のFさんから電話があった。
『奥さんがいないなら、病院に隣接している老人介護施設に来て、一緒に露天風呂に入り、そして泊りませんか?』。
最近はあまり驚くことの無くなった私でも、これには驚いた。
私は自分の認識では、まだ介護には早いと思っている。
露天風呂には異存は無い。でも、介護食と宿泊には抵抗がある。
壮瞥温泉病院
折角のお誘いだし、もうこうなったら『今から介護に慣れておくかー』と開き直って出掛けて行った。
今から介護に慣れておくのが良いのかどうかは疑問だが、私からその話を聞いたTさんは、「どうせなら、若い女性の介護師3人くらいで風呂に入れてもらったら」、「その際は保険証を忘れずに」なんて言っていた。
露天風呂
私の希望としては、『介護を受けるようになる前に、あちらに逝きたい』。
でも、その時の為に今から慣れておいた方がいいのか?
その時が近づきつつある今の私にとっては、かなり難しい問題である。
食堂
(おまけでなく、本番の話)
午後5時に夕食を食べに食堂に行く。
100人ほどの入所者が一斉に食事をしている。4~5人の介護士が食事の世話をしている。我々の世話はしてくれない。
夕食
食事をしてから、介護用風呂場の外にある露天風呂に入る。この露天風呂には今までにも2回ほど入っているが、私は気に入っている。
Fさんに色々と聞いてみた。
ここの入所者の平均年齢は84歳くらいで、女性が90%くらいだ。
食事の際の晩酌は禁止だそうだ。酒飲みだった人には辛いかもしれない。
タバコは保管されていて、許された時間に許された場所で1本だけ渡されるという。これも火事を恐れてのことである。
・・・ということで、全ては介護施設で過ごしたような書き方だが、実は宿泊はゲストハウスに泊まった。
夜食には文七の寿司を用意してくれて、それを壮瞥町のIさんが伊達まで引き取りに行ってくれた。そして、デザートにサクランボまで持って来てくれた。
朝食
翌日は午前7時少し過ぎに食堂に行って、介護朝食を食べる。夜勤の介護士さん達の献身的な働きを見ていたら、なんだか凄く感動した。
でも、露天風呂はいいが、入所するには「ためらい」がある。