■パンツは借りてもいいのか?
私は高校時代は水泳部の選手だった。 種目は背泳で、東京都の国体予選にも出たことがある。
神宮外苑の東京オリンピックで使われたプールで100メートル競泳に出場したが、あえなくビリで終った。
その後はあまり泳ぐ機会に恵まれず現在に至っているので、水泳パンツは持っていない。
ところが、伊達に来て水泳パンツが必要となるとは思わなかった。
Tさんから借りた水泳パンツ
私が主宰している秘湯研究会の伊達支部のメンバーであるHさんから今年の秘湯巡りの案内が来た。
椴法華の『水無海浜温泉』という函館に近い海の中にある温泉だという。
海の水が引く干潮の時しか入れず、潮が満ちれば海に沈む温泉である。
道中の漁村
Hさんは、『この温泉に入るには水泳パンツが必要だ』と言う。
私は温泉に入るのに水泳パンツを穿くのは邪道だと思う。
だからそれを買うのには抵抗がある。
それを知ったイコロ農園のTさんは私に水泳パンツを貸してくれた。
果たして、パンツは借りていいものなんだろうか?
パンツの前に『水泳』と付いただけなのだが・・・。
真昆布
(おまけの話)
本題の秘湯がおまけの話になってしまった。
函館から更に半島の先まで行くと、そこは北海道の南端の場所の椴法華(とどほっけ)である。
海を挟んで反対側は青森県の下北半島になる。
駐車場に車を停めると、すぐ下に海が見える。
そこの岩場に岩で囲まれた風呂場が2ヶ所ある。
その日は夏休みの、しかも日曜日であったので、私の予想していた秘湯というイメージからは程遠く、海水浴場状態であった。
水無海浜温泉(椴法華温泉)
親子連れが多く、浮き輪を持って秘湯に入っている子供がいたりする。私はガッカリだった。
でも、ここまで来たのだからと気を取り直して、服を脱いでお湯に入る。
まるで子供プールにオヤジが入ってしまったような感じである。
お湯は適温で気持ちは良いが、子供が邪魔だ。
今度、来る機会があれば、子供のいない時に来たい。
人がいない時期にくれば、秘湯の条件は完全に満たしている。
函館で食べたハンバーガー