■今年はカレー
昨年の夏にひょんなことから虻田の石田内科で血液検査を受けた。 それで私が前立腺癌であることが発見された。
それまでは全く自覚症状も無かったので、石田先生に発見されなければ、今でも気が付かないでいて、癌を悪化させていたと思う。
そういう意味で石田先生は私の命の恩人である。
その石田先生に毎年、半ば強制的に夏の間に自宅での食事に呼んでもらっている。
テーブルセッティング
石田先生は医療技術だけでなく、料理も上手である。
その料理をご馳走になるのが、私達の夏の恒例行事となっている。昨年は『カニ入りパエリア』で、これは絶品であった。
今年のテーマは『カレー』だという。
私はカレーが大好きだから文句は無い。
盛り付ける
約束の12時にお宅に2人で伺う。
まだ石田先生は調理の真っ最中だった。
私達を招待する為に今までにカレーを3回も作ったと聞いた。
前菜各種
前菜も豪華にカニやウニ入りのゼリー寄せである。
肝心のカレーは北寄貝、イカ、エビが入った豪華なシーフードカレーだ。
材料費にお金が掛っているだけに、どれも美味しい。
それに腕も上達した。・・・・と、思う。
留学先から戻った2人のお嬢さんも一緒に、楽しいひと時を過ごした。
この時ばかりは『伊達市に来て良かったなー』と思う。
また、来年の夏も楽しみである。
シーフードカレー
(おまけの話)
私の女房は以前は料理研究家として活躍していたが、私の引退と同時に、あっさりとその仕事を辞めた。
『門前の小僧、習わぬ経を読む』という諺がある。
それに倣えば、私は『門前の亭主、習わぬ料理をする』となる筈であるが、それが全然駄目なのである。
私が出来るのは、『朝食を自分で作って食べる』くらいである。
石田邸の還暦祝いの魔女
『作る』と言っても、コーヒーを入れ、パンを焼き、バターと蜂蜜を塗って、冷蔵庫のヨーグルトを出し、食べるだけのことである。その後に、必ずグレープ・フルーツを食べる。
これ以外に出来る料理は、『米をといて炊飯器のスイッチを入れる』ことだけであるから、殆ど出来ないに等しい。
『たまには何か料理を作ってよ』と言う女房への言い訳としては、『他人の領域を侵してはいけない』という自分に都合の良いものなのである。