■神楽坂は坂と路地の町
JR総武線の飯田橋駅南口は神楽坂のある駅である。 この町には同級生で元演歌歌手のM君が住んでいる。
また日仏会館もあるせいか、この辺りにはフランス人が多く住んでいる。
更にフランス料理店も本格派があり、多くのフランス人が訪れる。
お洒落なフランス料理店
ある日、M君から神楽坂の名店である『五十番』の肉饅頭を貰ったので、急に神楽坂に行ってみたくなった。
以前はよく神楽坂にある『大阪寿司の大〆』に行ったのだが、最近は忘れていて行っていない。
飯田橋駅西口を降りると、この辺りはまだ江戸城の外堀が残っていて、いい感じである。
駅から外堀通りを渡り神楽坂通りに入る。
飯田橋駅から
神楽坂通りの入口から上り坂が続く。
M君に電話してみる。
彼は家にいて、すぐに待ち合わせ場所まで出て来た。
『お茶を飲もう』ということになり、彼の知り合いの元神楽坂芸者さんの経営している喫茶店に行く。
路地裏のカフェ
25年もこの町に住むM君の話では、『最近は不況と接待文化の衰退で、料亭も少なくなり、芸者さんも少なくなってしまった』と嘆いていた。
コーヒーを飲んでから別れて、1人で町の写真を撮る為にウロウロする。
ここはどこもかしこも坂だし、狭い路地が多い。
その路地に洒落たお店がひっそりと暖簾をかけている。
坂とか路地は写真の題材としては絵になる光景である。
東京はどこでも地上げにより近代的なビルが建ってしまったが、ここには貴重な東京の原風景がある。(少しだけ)
(おまけの話)
神楽坂は飯田橋駅の北側である。
駅を挟んで反対側の南側は、靖国神社に続く道となっている。
靖国神社に行く途中の200メートルくらい手前の場所で私の女房は生まれ育った。
彼女は本当の東京人なので、小金井育ちの私は歯が立たない。
これが今の力関係と関係があるのかもしれないなー。
靖国神社を抜けると、女房と娘が卒業した『S学園』がある。この学校は女子だけで、小学校からフランス語教育をしている。
靖国神社
先日亡くなった韓国の元大統領であった金大中が拉致されたホテル『グランドパレス』や日本武道館もすぐ近くである。この辺りは神楽坂とはまた違い、都会のオアシスの趣がある。
以前に伊達の建築家のKさんをプライベートな東京観光に案内したことがあるが、女房の生まれ育った家の見物というのが評判が良かった。