伊達市地域生活情報マガジン『むしゃなび』へ ブログ★むしゃなび トップへ [今日:1] [昨日:1] [916] rss feed
[2009.10.13]
■ひきこもる
世の中では『ひきこもり』が問題になっている。 
『ひきこもる』理由は人により色々とあるだろうと思うが、両親にとっては心配なことである。 
 
普段は出掛けるのが好きな私が珍しくひきもった。 
なんの為かというと、仏像を彫る為である。 
伊達から戻って来て、すぐに仏像教室に行った。 
 
阿修羅本体のみ 


最近は先生も私の我儘を聞き入れてくれて、実力に見合わないのだが、私の希望の阿修羅像を彫ることを許可してくれた。 
 
9月4日に教室に行き阿修羅像の教材をもらって、それから毎日のように家で彫っていた。 
 
阿修羅像(台座付きまで) 
 
特に女房が海外旅行に行っている9日間は、ゴミ出し、新聞取り、1回だけの食事用の買い物以外は全く玄関から外に出なかった。そして、ひきもってみて初めて分かった。 
 
『ひきこもる』というのは本人にとっては結構、快適なのである。自室にひきこもり、自分の好きなことだけをする。 
こんないいことは無い。 
 
阿修羅像(第二手まで) 
 
時々、来る宅急便や電話などは迷惑になって来る。 
こうして世間から忘れられてしまい、それがまた快適になるのであるから始末が悪い。 
私の場合は女房が海外旅行から戻って来て、やっと現実に引き戻されたが、なかなかここから脱出するのは難しそうだ。 
 
阿修羅像の完成 
 
(おまけの話) 
国宝の阿修羅像は奈良の興福寺に安置してある。 
今年の4月に上野の国立博物館で開催された『阿修羅展』を見に行ってからその魅力に取り憑かれ、阿修羅を彫りたくなった。 
そこで先生にお願いしたら、『まー、いいだろう』ということになった。 
 
そして、そこから家に籠って彫り続けた。 
段々と形が見えて来ると、その先へ行きたくなる。 
時間を忘れて深夜になることもある。 
朝起きるとまた彫る。テレビなどは見ない。 
 
阿修羅像背面 
 
彫り始めた時は、『これは私の腕では無理かも?』と思っていたのが、なんとか完成することが出来た。 
嬉しさのあまり写真を撮った。 
これを秋の仏像展に出品する予定でいる。 
彫る精神と時間だけなら、私はもう仏師の仲間入りが出来ているかもしれない。 
 
東京・小金井から 
▼トラックバック(0)
このエントリへのトラックバックURL:
現在トラックバックの受信を停止中です
▼コメント(2)
名前:榎本宣道   2009.10.14 09:49:19
「ひきこもり」は快適であり、贅沢。とはこのブログならではの発想でしょう。実は若いころ3連休に家から一歩もでないで仏像彫刻をしていた自分がいたことを思い出しました。ザンマイの境地だったのでしょうネ。さて、阿修羅像よく仕上げましたね。ここまでできるので、次に取組む像は考えさせられます。そこで浄土寺の阿弥陀如来を推薦します。上半身裸形の像ですが、私も一緒に彫るつもりです。 
名前:Shinji  2009.10.13 11:56:57
橋本さん、ひきこもるタレントがあるのはすごいです。 そうなんです。 自分の好きなことに熱中すると、ザンマイの境地、寝ても覚めても一つことに集中できるというのは、最高の贅沢ですよね。 

▼コメントを書く...
*必須入力です
 「コメント」欄は日本語で記入してください。
 英字数字のみだと、コメントと見なさず投稿できません。
*お名前:
URL:
*コメント:
プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
ブログ検索
最近のスナップから
2月の山中湖 
 
丸ビル方面の夜景 
 
ラーちゃん