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[2009.12.28]
■寒い夜はスンドゥブで
寒くなると鍋ものが恋しくなる。 
私は鍋ものの中では『湯豆腐』が好きである。 
寄せ鍋、すき焼き、シャブシャブも捨て難いが、味が優しく感じられる湯豆腐がやはり一番だ。 
 
我が家の湯豆腐は鍋の中に野菜、魚介類、豚肉を入れる。最後にオジヤにして食べるのが、また格別に美味しい。 
 
女房と娘に誘われて一緒にスンデゥブを食べに、六本木ヒルズの中にある専門店の『東京純豆腐』に行った。 
 
東京純豆腐店 
 
スンデゥブとは、分かり易く言えば『韓国の湯豆腐』である。当然であるが、韓国風となれば日本の湯豆腐とは違い唐辛子が一杯入っている。見た目からして、スープが赤い。 


私は牡蠣入り、味噌味のホットを注文した。 
自分の好みの辛さを選べるのである。 
辛さは6段階あり、ホットは下から3番目であるが、隣の若者はウルトラという最上階を注文していた。 
 
スンデゥブ 
 
しばらくして石鍋にグラグラと煮立って出て来たスンデゥブは、出汁が利いていて美味しい。それに白飯がよく合う。 
 
体が温まったので、寒風の中をライトアップを見物しながら戻った。 
鍋を食べると、なぜか家族が一体となったような気がする。 
 
六本木ヒルズのイルミネーション 
 
(おまけの話) 
私が初めて韓国を訪問したのは、今から35年ほど前のことである。その頃は朴大統領が実権を握っていて、厳戒令が敷かれていた。 
仕事を終えて、一緒に行った代理店の男と南大門市場に行ってみた。 
 
 
それは2月の一番寒い頃だと思うが、市場の奥の食堂では市民が鍋ものを食べていた。 
私達も寒くて仕方ないので、その店に入った。 
 
その頃はまだ日本人観光客は来ない時代だったので、日本語がまるで通じない。対日感情の悪い時代だったので、日本語を喋りたくないのかもしれなかった。 
そこで、隣のオヤジが食べている鍋を指差して、日本語で『これ!』と言った。 
すると店のオバサンが何か言うのだが、まるで分からない。 
 
 
オバサンは諦めて奥に引っ込み、暫くして鍋を持って来た。その時に食べたのが、いま思えばスンデゥブであった。 
多分、オバサンは『具は何にするの?』と聞いたのだと思う。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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