■落ちない枯葉
いつものようにコーヒーを買う為に小金井公園経由で小平に行った。冬が近付いて来ると、小金井公園の木々の葉も落ちる。当たり前のことである。 人間も同じで、老人になると枯れて来て、そして人に迷惑を掛けずに、そっと消えて行くのが昔からの決まりだった。
ところが最近の人間はそうはいかない。
なかなか枯れないし、落ちない。
いつまでも元気を自慢している。
だから最近は『年甲斐もなく』という言葉が死語となってしまった。
初冬の小金井公園
公園の地面に落ちた枯葉はそれなりに美しいと感じる。
枯葉マークのオヤジは美しくもないし、可愛くもない。
そんな枯葉オヤジが世の中のお役に立てることは無いのか?
多分ない。ないだろう・・・・と思う。
この年になると、食べたい物もあまり無いし、買いたい物も無いし、行きたい外国も無いから困る。
健康の為にウォーキングをしたり、自転車で小金井公園に行ったりしている。これじゃー、経済にも貢献できていない。
・・・・というような話を書くと、私より年長の伊達の長老のKさんから『またー。橋本さんの弱気が始まった』と言われそうだ。
そんな時にイコロ農園から『12月23日に餅つきをする』という案内のメールが来た。
私はその為に伊達に行くほどの元気は無くなった。
私の代りに長老のKさん、頑張って!
(おまけの話)
かなり前のことだと思うが、中年女性の間で『美しく年をとりたい』というのが流行り言葉だった覚えがある。
最近は、なぜかそんな言葉は聞かなくなった。
誰でも長生きする世の中になってしまったので、年寄りが『年をとった』という自覚が無くなったからではないかと思う。
若づくりをした年寄りが増えてしまい、後ろ姿からでは年齢が分からなくなってしまったのが困る。
町を歩いていても、『美しく年をとった女性は殆どいない』。
私は美しく年をとるのは無理なので、せめて迷惑を掛けないように年をとりたいが、これが至難の業なのである。
『橋本さんは若いですねー』なんてお世辞に喜んでいてはいけない!