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[2009.12.25]
■落ちない枯葉
いつものようにコーヒーを買う為に小金井公園経由で小平に行った。冬が近付いて来ると、小金井公園の木々の葉も落ちる。当たり前のことである。 
人間も同じで、老人になると枯れて来て、そして人に迷惑を掛けずに、そっと消えて行くのが昔からの決まりだった。 
 
ところが最近の人間はそうはいかない。 
なかなか枯れないし、落ちない。 
いつまでも元気を自慢している。 
だから最近は『年甲斐もなく』という言葉が死語となってしまった。 
 
初冬の小金井公園 


公園の地面に落ちた枯葉はそれなりに美しいと感じる。 
枯葉マークのオヤジは美しくもないし、可愛くもない。 
そんな枯葉オヤジが世の中のお役に立てることは無いのか? 
多分ない。ないだろう・・・・と思う。 
 
 
この年になると、食べたい物もあまり無いし、買いたい物も無いし、行きたい外国も無いから困る。 
健康の為にウォーキングをしたり、自転車で小金井公園に行ったりしている。これじゃー、経済にも貢献できていない。 
 
・・・・というような話を書くと、私より年長の伊達の長老のKさんから『またー。橋本さんの弱気が始まった』と言われそうだ。 
 
 
そんな時にイコロ農園から『12月23日に餅つきをする』という案内のメールが来た。 
私はその為に伊達に行くほどの元気は無くなった。 
私の代りに長老のKさん、頑張って! 
 
 
(おまけの話) 
かなり前のことだと思うが、中年女性の間で『美しく年をとりたい』というのが流行り言葉だった覚えがある。 
最近は、なぜかそんな言葉は聞かなくなった。 
 
誰でも長生きする世の中になってしまったので、年寄りが『年をとった』という自覚が無くなったからではないかと思う。 
若づくりをした年寄りが増えてしまい、後ろ姿からでは年齢が分からなくなってしまったのが困る。 
 
 
町を歩いていても、『美しく年をとった女性は殆どいない』。 
私は美しく年をとるのは無理なので、せめて迷惑を掛けないように年をとりたいが、これが至難の業なのである。 
 
『橋本さんは若いですねー』なんてお世辞に喜んでいてはいけない! 
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▼コメント(2)
名前:Shinji  2009.12.27 09:28:35
しみじみとした写真、晩秋初冬の雰囲気がよく感じられます。 人生もしみじみで生きたい、とこの頃思います。 忙しく物事を追いかけずに、それでいて、あたたかな好奇心を持って、発見し、驚き、そして、しみじみとそれを味わう、と。 
名前:H  2009.12.26 08:07:21
枯れ葉の写真は、身につまされます。枝にしがみ付いた葉っぱは、リストラ直前の老人を想像する。早く落ちて地べたの仲間に入ればそれなりに落ち着いた気持ちで過ごす事が出来るのに、細い枝から栄養を吸っている意地汚さを感じる。既に落葉となって多くの仲間と地べたでぬくぬくと肩寄せ合って、風の吹くままに、あっちの隅、こっちの隅と自然のままに流される人生が、老人には相応しい。  
最近の己の姿を写真で見るにつけ、醜くなったことを自覚させられる。人生が顔に出るといわれるが、この醜さは何なのだろうか? 

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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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