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[2010.01.14]
■50年を取り戻す
今年は寅年である。 
トラと言えば、私の年代が連想するのはトラ刈りである。 
私の子供の頃は兄弟の多い家庭が多く、床屋に行くにはお金が掛かり過ぎるので、父や母が子供の頭をバリカンで刈っていた。 
トラ刈りというのは、意に反して坊主頭がまだらな縞模様に刈られてしまうことをいう。 
 
今はそのトラを保護しなければ、絶滅するような時代となった。 
私は同級生で、動物写真家の大谷計介君から「インドに絶滅寸前のトラの撮影に行こう」と誘われて、簡単にOKしてしまった。 
 
でも、なんたって野生のトラなんだから、かなり危険じゃないのかなーと心配だ。 
口じゃ、『寅年にトラに喰われれば本望だ』なんて強がりを言ったが、まだもう少しだけ生きていたい。 
 
トラの棲む古城 


大谷君からは次々と色々な情報がメールで送られて来る。 
彼とは50年近くも音信不通だったので、その間の空白を埋める為でもある。 
 
毎日新聞記事 
 
彼は同期会にも出て来なかったので、噂話だけが独り歩きしていた。 
ある時は『暴力団組長』にさせられ、またある時は『3億円犯人』にさせられるという数奇な運命の人生を送って来ている。そういう男は私から見ても、非常に魅力的なのである。 
 
写真で見る履歴書 
 
大谷君と一緒に20日間のインド旅行をするのが今から楽しみだ。その旅行で、50年の空白を正しい情報で埋めようと思っている。 
 
(おまけの話) 
タイ在住の大谷君から次々と、インド情報がメールで送られて来る。その間には電話も掛ってくる。 
彼の話では『IP電話だと、外国から電話を掛けても殆どタダだ』と言う。 
インターネットの発達で、世界が急速に近くなっている。 
 
そうはいっても、タイの大谷君から電話が掛かると、昔のイメージが頭に残る私としては、早く切らねばと思ってしまう。 
 
 
昔は外国というのは遠い存在で、行くには余程の決心が要った。 
今ではHISなどの安売り旅行社のお陰で、国内旅行より安く外国へ行ける時代となった。 
 
中には北海道へ行くよりも、ハワイへ行った方が安いなんてものまであるから驚く。 
これが良いことなのかどうかは判らない。 
 
伊達市の季節移住も外国と競う時代となってしまった。 
それでも、私は夏は伊達に行くつもりだ。 
 
怒るトラ(この様な写真を撮りに行く・・・つもり) 
 
外国は遠くて、しかも高いので、なかなか行けなかった時代の方が魅力的で良かったような気がする。 
 
(写真は全て大谷計介君からの提供) 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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