■早い者勝ちのインドの交通ルール(2月15日)
今日はオーチャからニューデリーまで、最後の車の旅である。
インドに来て驚いたもののひとつは交通事情である。
都会は車だらけで、慢性的な渋滞が起きている。
イギリスの統治時代の名残で、交差点は信号機の無いところが多く、それが渋滞に拍車を掛けている。
交差点では『早い者勝ち』である。
トラック、乗用車に加えて、荷車、オートバイ、人、自転車、人力車、三輪タクシー、バスなどが入り乱れて殺到する。
車は絶え間なくホーンを鳴らすので、うるさいこと夥しい。
インドでは牛が優先
だから、なかなか進めない。
時には当り前のように側道を逆走して来る車もある。
この国では『なんでもあり』という感じだ。
信号機を付ければ、スムーズに進むと思うのだが・・・・。
馬も行く
田舎に行くと2車線道路であるが、1車線しか舗装をしていない。
向こうから車が来ると、ギリギリまで避けようとしない。
直前で気の弱い方が舗装から降りる。
するとガタガタの土の道路なので、そこで正面衝突して転覆したり、車の車軸が折れる事故が発生する。
そんな車が3日間で10台以上はあった。
この三輪タクシーに15人も乗る。
更に渋滞を増す原因が牛と家畜である。
インドでは牛は神聖なものと考えられていて、道路には飼い主のいない牛がゴロゴロしている。
犬はどうしたことか道路で寝ている。
そこにまた、牛や羊や馬などが大手を振って歩いて来る。
だから、1000キロを走るのに3日間も必要となってしまうのである。
オートバイは3人乗りが普通
(おまけの話)
インドに行くと、腹を壊すと言われている。
その原因の1つは水だと思うが、私は常にミネラル・ウォーターを飲んでいたので大丈夫だった。
風邪もひかず、腹も壊さず、便秘もしなかった。
・・・と、そこでインドのトイレ事情を思い出した。
トイレに入ると大便器の脇には水道の蛇口が付いていて、その下にはプラスチック製の手桶のような器が置いてある。
これは大便をした後に、『器に水を汲んで左手でお尻を洗え』ということだそうだ。
この時期は霧が出て危ない
どうも私はこれには馴染めない。
私の宿泊先は一応はまあまあのホテルなので、水洗式になっていたから良かったが、これが純インド風だったら便秘になっていたと思う。
そんなことで、インド人は左手を不浄の手と言うのだそうだ。