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[2010.03.05]
■モーニング・コールはミルクティで(2月8日)
 
トラを見に行くには朝が早いので、ホテルにモーニング・コールをお願いする。普通は自分でタイマーのセットをするか、部屋の電話で起こされるが、ここでは違う。 
 
イギリス統治時代の良き伝統が続いていて、なんとボーイがミルクティとクッキーを持ってドアを叩くのである。 
熱々のミルクティでクッキーを食べてから出掛ける。 
 
ホテルから2~3分のトラの保護区の門の前に行くと、既に10台以上のジープが並んで開門を待っている。 
 
ジープから象を見る 
 
ジープはスズキのジプシーという名であるが、日本で言うジープニーをサファリ用に改造したオープンカーである。 


午前中に30メートルくらい先の林の中にトラを見付けた。 
しかし、すぐに見えなくなってしまった。 
遠くでシカが甲高い声で、アラームコールを発している。 
午前の部はそれで終りだった。 
 
ミルチャヘニ(♀) 
 
午後からは、ドライバーの仲間から携帯電話にトラ出現の情報が入った。ジープはもの凄いスピードでそちらに向かう。 
前を行くジープの出す真っ赤な土埃がもうもうと上がり、前が見えない。テールランプだけが、僅かに赤く見える。 
 
雌トラのミルチャヘニが子トラ3匹と竹林から出て来て、道路を渡った。美しい姿だ。人間なんか全く無視している。 
 
じゃれ合う子トラ達 
 
ここではトラだけでなく、シカも猿もイノシシなどにとっても人間はただの黒子なのである。 
また、今日も感動したのである。 
 
(おまけの話) 
ジープのドライバーは自分の車を持ち込みで、ホテルと契約している。 
ガイドは準公務員らしく、公園に入る為には必ず雇わなければならない。 
 
私達は2日続けて同じドライバーのサンジェイだった。 
 
ドライバーのサンジェイ 
 
彼は優秀で英語も話すし、視力、聴力も優れているし、トラの獣道に付いても良く知っている。 
だから彼が居ればガイドは不要なのだが、これも仕事を作る為の規則なんだろうと思う。 
 
彼らはトラを見付けてお客に喜んでもらえば、その分、チップも増えるので、一生懸命である。 
初日は初めてトラを見た感動からチップをはずみ、ドライバーとガイドにそれぞれ1000ルピーもあげた。 
これは日本円で2000円相当なので、かなり多い。 
 
警戒するシカ達 
 
2日目もまた感動したが、少し感動慣れしたので500ルピーにした。 
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▼コメント(1)
名前:H.YAMA  2010.03.05 08:07:37
詳細な報告を読みながらインドの出来事を今更ながら感動を覚えます。しがみ付くように細いバーに捉まり、振り落とされない様に狭いベンチに座り続けることは、ドライバーに全幅の信頼を持たなければ乗ってはいられない。サンジェイのドライブテクニックは抜群でありますし、同乗者に対する真摯な姿勢には感心することしきりであります。  
隣のガイドは、居眠りをしたりおしゃべりをしたり役に立たない事も多かったが、彼のアラームコールへの感性と研ぎ澄まされた感覚  
は、天性のものがあるにしても、インド人の素晴らしい人間性を見る思いがあります。  
インドに行くと「ハマルヨ!」という人が多いのですが、こんな人柄に触れることも好きになる要因かと思います。 

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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