■インドで3食カレー(2月11日)
インドへ来てからは、いつも食事はカレーである。
ホテルでは朝はミルクティに生搾りオレンジジュースで、それにパンと玉子焼きが出るが、カレーも出る。
昼は3種類のカレーと、チャパティという薄いパンみたいなものが2種類とライスが出る。
夕食も同じようなもので、やはりカレーである。
インド人は牛も豚も食べないので、カレーの具は『豆』、『野菜』、『鶏肉』である。オクラのカレー煮なんてものも出る。
いずれにしても、カレーからは離れられない。
シカ
デザートも必ず出るが、それがもの凄く甘くて食べられない。コーヒーはあまり美味しくないので、ミルクティを飲む。
これが毎日続くと、食欲が無くなり元気が出ない。
それを見越して、日本から大量のインスタント食品を持ち込んだ。缶詰各種、インスタントラーメン、インスタントライス。
これは熱湯を注いで15分くらい待つと、美味しいご飯となる。
行者猿
Y君が持参したお餅をフライパンで焼いてもらい、醤油を付けて食べたら、これが特に美味しかった。
デザートに持参した『茹で小豆』も良かった。
夜はテレビも無く、やることが無いので9時前には疲れて寝てしまう。
そうすると深夜に目が覚めてしまい、これが一番困ったことだった。
水場のイノシシ
(おまけの話)
今日は私とY君はお休みしたが、O君は頑張って象に乗る為に出掛けて行った。
私はY君から借りた浅田次郎の『ハッピーリタイアメント』という本を部屋の外の椅子に腰掛けて読んでいた。
太陽の下では昼間は30度を超す気温だが、湿度が低いので、日蔭では涼しくて気持ちが良い。
水場の子ジカ
すると、低い唸るような、祈るような声が聞こえて来た。
ヒンズー教の祈りの声かな?・・・と思った。
でも、割合に声が近いので、声のする方へ行ってみた。
なんと104号室のY君の部屋からの声だった。
耳を澄ましたら、それは日本の謡曲であった。
『どうしたの?』と声を掛けた。
部屋から出て来たY君は、『日本へ帰った翌日が謡曲の練習日なので、テープを聞きながら小声で謡っていたが、聞こえた?』と言う。
草原を行くトラ
まさか、トラの棲むインドで謡曲を聞かされるとは思わなかったなー。
トラの観察から戻ったO君は、『今日は出会えなかった』と言っていた。