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[2010.03.11]
■トラの最後の楽園(2月12日)
 
ベンガルトラはインドしかいない。 
特にその縞模様が美しい。 
この自然公園では25頭から30頭のトラが生息していると言われているが定かではない。 
 
縄張り争いに敗れて出て行ってしまうトラや、死んでしまうトラもいるし、新しく生まれて来るトラもいるからである。 
全くの自然のままで管理しているので、なかなか数が増えない。 
 
トラの足跡 


1頭のトラが生きて行く為には、大体であるが、シカなどの草食動物が500頭くらいが棲める環境が必要だとO君から教えられた。 
それから判断して、この地域には30頭以上のトラは生息できないということらしい。 
 
だから、我々はトラにはなかなか出会いないが、シカやイノシシならいつでも見られる。 
 
ハゲワシ 
 
午前中はトラには出会えなかった。 
午後からドライバーはサンジェイとなり、運が巡って来たと思った。 
仲間から携帯に電話があり、トラを見付けたようだ。 
 
すぐに現場に向かう。 
トラは池の傍の藪に潜んでいる。 
我々には見えないが、サンジェイには見えるようだ。 
 
そこに象が2頭、通り掛かった。 
サンジェイが象使いになにか言った。 
すると象使いが象を使って藪に進み、トラを藪から追い出した。 
 
B2(♂) 
 
出て来たのはオスのB2と呼ばれているトラだ。 
そして、何事も無かったように道路を横切って、反対側の森へ消えた。 
 
お陰でトラを見ることが出来たが、サンジェイからのお願いで、象使いに10人くらいが200ルピーずつチップをあげたのである。 
 
死骸に群がるハゲワシ 
 
(おまけの話) 
トラは世界中で1500頭くらいしかいないそうだ。 
アフリカには元々、いないということをO君から聞いた。 
 
中国にも沢山いたが、商売熱心な中国人が漢方薬にしてしまってから、いなくなった。 
チベットにも僅かにいるようだが、見られないので定かではない。 
 
大水トカゲ 
 
ベンガルトラはその毛皮の美しさから、装飾品としても珍重されてしまい、昔は日本でも成り金の家の玄関などに敷いてあったものだ。 
そんな歴史があるので、今では絶滅寸前になってしまっている。 
 
私の写真が後になって、『あれが最後のベンガルトラだった』なんて言わないで済むように、インド政府はもっと保護に金を出して欲しい。 
その為のお金は私達外国人が公園に入る為に、沢山支払っているのだから・・・。 
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▼コメント(1)
名前:H.YAMA  2010.03.11 09:08:32
インドのトラ探索も終わりに近づいてきた。  
7日間で、12~13頭のトラに遭遇できて、一部が撮影できたことは、非常に幸運であったと思います。これも、Oくんの熱心な案内とドライバーに恵まれた結果でありましょう。  
超越した感覚と真面目さと知性を持っていた彼らに対して感謝している。  
絶滅危惧種となりつつあるベンガルトラへの政府援助がどうなっているのか不明ですが、住民の熱心な保護策が実を結ぶことに期待してやまない。 

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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