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[2010.04.26]
■阿吽(あうん)の仁王像
私が仏像彫刻を始めて6年が経過した。 
その間に彫った仏像は、約50体くらいだと思う。 
教室の教材以外に、自分流で仏像のミニ版や、木の枝に素彫りしたものや、我が家の愛ネコ『ラーちゃん』まで彫った。 
 
それでも、私は早いだけが取り柄で、なかなか技術が伴わない。 
女房はお愛想で、『随分と上手になったわねー』と言うが、私は自分のことは自分が一番良く分かっている。 
 
教室のある成願寺 


インドから戻って、取り掛かったのが仁王像の『吽(うん)』である。これは今までで一番難しいと感じた。 
遅れを取り戻そうと、一気に彫ったのがいけなかった。 
なんだかバランスが悪いのである。 
先生に手直しをしてもらうと同時に、次の『阿』の教材をもらった。 
 
仁王像(吽形) 
 
家に帰ってから、また一気に彫り進んだが、また行き詰った。更に進めると、もう取り返しが付かないので、残念だがそこで止めにする。 
 
成願寺のお賽銭箱 
 
しばらく後の暖かい4月のある日に仏像彫刻教室に行った。場所はいつもの中野坂上の成願寺(じょうがんじ)である。 
 
私の仏像彫刻は桜の花に似て、一気に咲いて、アッと言う間に散ってしまうように、一気に彫って、アッと言う間に完成する。これは決して褒められたことではないのである。 
 
仁王像(阿形) 
 
(おまけの話) 
『アウンの呼吸』という言葉は以前からよく聞くし、自分でも使った覚えがある。なんとなくニュアンスは分かっていたが、正確には知らないで使っていたのである。 
 
こういうことは今までにもよくあった。 
こういう類の熟語は、割合に中国の古典から取ったものが多い。 
 
そこで、『アウン』である。 
 
仁王像2体(阿吽) 
 
これは漢字で書くと、『阿吽』となる。 
これは仏教の呪文の1つだそうである。 
『阿(あ)』は最初の言葉、『吽(うん)』は最後の言葉で、阿は口を開けて、吽は口を閉じる。 
 
そこから発生して阿吽は対となっているので、お寺の山門などに左右に仁王像が置かれるようになった。 
仁王像は右側が口を開いた阿で、左側が口を閉じた吽である。 
 
次の機会に、お寺に行った時には確認してみよう。 
(仏像プチ教養講座でした) 
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▼コメント(2)
名前:心の伊達市民  2010.04.26 08:13:08
間違えました。solusさんの指摘の通りです。すぐに写真を撮り直して、差し替えます。 
名前:Solus  2010.04.26 07:13:39
 うちには、いただいたり買ってきたりした可愛らしいシーサーが何組かありますが、彼らも「阿」「吽」と言っているみたいですね。  
 
 一般に向かって右が「阿」で左が「吽」で並んでいますが、本来日が昇る東が「阿」、西が「吽」だとか。  
 
 我が家はたまたま向きが一致してます。  
 
   

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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