■壮瞥町のアスパラガス
5月の雨の日曜日に、北海道壮瞥町の果樹園農家のIさんから電話があった。 『イコロ農園からアスパラガスは届いている?』と、藪から棒である。
『それは何の話?』と私が聞くと、Iさんは『今年のアスパラガスは全滅に近いらしい。寒さにやられたようだ』と言う。
少し世間話をしたら、Iさんは『我が家はアスパラが豊作なので、送るから食べてー』という嬉しい申し出であった。
ブロッコリーの葉に水滴
サクランボの花は今(5月23日)が満開だそうで、例年より少し遅いが問題無いそうだ。
遅い方が豊作になるという経験則があると言う。
野菜農家が困っている時に、果樹園農家はなんとか大丈夫だと聞いて嬉しかった。
Iさんからのアスパラガス
でもIさんは、『リンゴは最初が良くても、最後の1晩で駄目になるからなー、分からないよ』と言う。
なんのことかと思ったら、収獲の時期に台風に襲われたら、今までの努力は全てパーとなってしまうことを言っていたのである。
その日の夕食は、女房がアスパラガスを使った料理を作った。どれも新鮮な上に料理人が上手なせいか、みんな美味しい。
アスパラガスを食べながら、壮瞥町のIさんの笑顔が目に浮かんだ。
新鮮なアスパラガス
(おまけの話)
Iさんから電話があったので、我が家の農作物に付いて聞いてみた。
『近所のジャガイモは背丈が5~60センチなんだが、我が家のジャガイモは1メートル20センチくらいある。伸び過ぎて、倒れている。これはどうすればいいの?』
アスパラガスのグラタン
Iさんは答えた。
『それは本当にジャガイモかー?、橋本さんのは収穫してみないと分かんないからなー』と、全く信用が無い。
『イコロ農園から持ち帰ったレッドアンデスだよ』とい言うと、『そうかなー?』とまるで駄目である。
私だって、ジャガイモとサツマイモの区別くらいは出来る。
庭の1坪農地には、ジャガイモ、レタス、三つ葉、ネギ、イチゴ、ブロッコリー、カリフラワー、二十日大根、ニンニク、さやえんどう、パセリと11種類も植えてある。
アスパラガス
これだけ植えて、その種類が分かっているのだから、ジャガイモくらい分かる。しかも、紫色の花を付けているのだから、これはレッドアンデスである。
今から収穫の時が楽しみである。
でも、もし違ったら、どうしよう?、
最近、ボケ気味だからなー。