伊達市地域生活情報マガジン『むしゃなび』へ ブログ★むしゃなび トップへ [今日:1] [昨日:2] [748] rss feed
[2010.10.25]
■最後の言葉は『ありがとう』
3ヶ月毎に杏林大学医学部付属病院に定期検診に行っている。 
 
『手術後1年が経過したら、6ヶ月に1回の検診になる』と、担当医が言っていたのに、そうはならなかった。 
PSA値が僅かだが上昇しているからだと思う。 
 
前立腺癌の手術をしてから、もう2年近くが過ぎた。 
5年生存率というのがあって、手術後5年間を生き延びれば、その先は大丈夫ということらしい。 
 
ラーちゃん (居てくれてありがとう) 
 
66歳で手術をしたから、5年が経過すると71歳となる。 
あと3年強であるが、最近になって『5年生存しなくてもいい』と考えるようになった。 


「元気なら長生きしたい」という人もいるが、あまり長生きして女房も友人もいなくなり、子供にも先立たれたら悲劇である。 
 
また、元気だがボケていたら困るし、私の友人のように『元気だが、足だけが悪くて車椅子に乗っている』という人もいる。彼は元気で口ばかり達者で、奥さんが陰で泣いている。 
 
名古屋のYさんからの贈り物「鈴焼」(ありがとう) 
 
『また、橋本さんの弱気が始まった』と伊達の長老のKさんに言われそうだが、誰でもいつかは終りがやって来ることは間違いない。その時にあたふたしないで済むように、心構えだけは必要だ。 
 
出来ることなら、最後に長年連れ添った女房と、お世話になった人達に、『ありがとう』と言ってから旅立ちたいと願っている。 
 
写真展の入選賞品(ありがとう) 
 
私のオヤジは昔のことなので、癌の告知をしなかった為に、『ありがとう』とも言えずにあちらに逝ってしまった。 
 
オフクロは朝になったら死んでいたので、彼女も『ありがとう』と言えなかった。 
そんな2人の分も含めて、私が『ありがとう』と言ってから逝きたい。 
 
30円ドーナツ(安くてありがとう)  
 
(おまけの話) 
毎年6月になると小金井市役所から封書が届く。 
中に入っているのは、いつも同じ「介護予防基本チェックリスト」というもので、調査の項目には、「私はそんな年なんだー」と感じるようなものばかりが並んでいる。 
 
そして、質問に対してイエス、ノーで答えるのである。 
 
チェックリスト 
 
「年のせいか、つまずくことが多くて困る」 
「もう年だから、硬いものを食べなくなった」 
「最近、好きなことでもやる気が起きなくなった」 
「銀行の用事は自分で出来ない」 
・・・などというものが、20項目くらい続く。 
 
イエスとノーだけの回答であるから、その中間は無い。 
そうなると、全てがノーなのだが、少しだけイエスの部分もある。 
 
今はまだ見栄を張って「介護は不要!」と力んでいるが、大甘に回答すれば、私にも介護が必要となってしまうのである。 
▼トラックバック(0)
このエントリへのトラックバックURL:
現在トラックバックの受信を停止中です
▼コメント(1)
名前:Chinkoh  2010.10.25 06:54:16
私はホスピスでボランティア活動をしています。  
医師・看護師や私たちに「ありがとう」という方が多いです。  
家族の方には言いにくいのかもしれませんが、最期に「ありがとう」と言うのではなく、日ごろから「ありがとう」と言ったほうが良いですよ。  
 
感謝の気持ちは、いつでも言葉に表しましょう。  
 
私は、出来るだけ沢山「ありがとう」って言っています。 

▼コメントを書く...
*必須入力です
 「コメント」欄は日本語で記入してください。
 英字数字のみだと、コメントと見なさず投稿できません。
*お名前:
URL:
*コメント:
プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
ブログ検索
最近のスナップから
2月の山中湖 
 
丸ビル方面の夜景 
 
ラーちゃん