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[2010.07.05]
■プライベートマウンテン
海外のリゾート地には、「プライベート・ビーチ」というものがあり、そのホテルの宿泊者以外はそのビーチに入れないようになっている。 
 
私の滞在しているトーヤレイクヒルGCというのは、立香山という山の中腹を切り拓いてゴルフ場にしている。 
この山は全てこのゴルフ場の所有であるから、いわば『プライベート・マウンテン』である。 
 
泰山木(すごく香りが良い) 


私が滞在中はゴルフ場からゴルフカートと、四輪駆動のジープを借りていて、いつでも使えるようになっている。 
その代りに、私はカメラマンとして、ゴルフ場や立香山の四季の写真を撮って、それをゴルフ場に提供している。 
 
頂上への山道 
 
今年も伊達に到着して3日目に、早速、立香山に登ってみた。登るといっても四輪駆動車であるから楽だ。 
洞爺コースの5番と6番の間を横切っている道を進むと、そこはもう山道である。 
 
今年は作業用の車両も入っていないらしく、道路の車輪の跡が消えていて草が生えている。 
両脇からの伸び放題の木々をかき分けて15分くらい登ると、急に視界が開ける。 
 
立香山の頂上から 
 
そこが頂上である。眼下に洞爺湖が見える。 
右手にはまだ少し雪が残っている羊蹄山、左手には昭和新山、更に左は内浦湾、反対側にはオロフレ峠が見える。 
 
この素晴らしい景観を独り占めするのは、なんだか申し訳ない。 
 
朝も良い。昼間も悪くない。夕陽の時は最高である。 
景色は良いのだが、なかなか傑作写真を撮れないのが、今の私の悩みである。 
 
 
(おまけの話) 
以前にインドネシアのバリ島に行った時の話である。 
海岸沿いのヒルトンホテルに泊った。 
ホテルの前庭は、やはりプライベートビーチとなっていた。 
 
そこのホテルは旅行者にゆっくり過ごしてもらう為に、土産物売りなどが入って来ないようにガード固めている。 
両隣も、やはり同じような高級リゾート・ホテルであった。 
 
私が砂浜に置かれた長椅子に横たわり、静かな時を楽しんでいると、そう遠くないと思われる場所から声がする。 
気になってその方向を見ると、砂浜に現地人の頭が見えた。 
 
 
砂浜に這いつくばった男が、私に声を掛けていたのである。何かと思ったら、手にした土産物を見せるように掲げて、『$10』と言っている。 
 
その男の居る場所を確認したら、隣のホテルとの境界線上で、どちらからも文句が言い難い場所だった。 
 
ゴルフの場合は、OB線上はセーフというルールであるから、彼の場合も「セーフ」なのかもしれない。 
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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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