■言い間違いか?、聞き間違いか?
今はこの辺りは毛ガニのシーズンなので、女房は東京の友人達から毛ガニを送るように頼まれていた。 そこで、どうせ有珠漁港に行くなら毛ガニのセリも見ようと思って、漁港のYさんに電話した。
私 『毛ガニのセリは何時から始まるの?』
Yさん 『午前10時30分からだよ』
そこで、その時間に間に合うように私はコテージを出た。
漁港では事務所に顔を出して、Yさんに挨拶をしようと思った。ところが、Yさんは出掛けて留守だった。
有珠漁港
仕方ないので、私はセリ場に向う。
するとなんか様子が変だ。
係員が掃除をしている。
私 『毛ガニのセリはまだですか?』と聞いた。
係員 『もう終ったよ』
私 『何時からだったのですか?』
係員 『9時50分からだよ』
ウニ
・・・と、いうわけで、セリには間に合わなかった。
私が聞き間違えたのか、Yさんが言い間違えたのか、どちらが間違ったのか定かではないが、年をとると、こんなことはよくあることだ。
夫婦でも、これを追及すると険悪な関係になってしまう。
そこを曖昧なままにしておくのが、年寄りの知恵なのである。
・・・と、言いながら、どちらが間違ったのか気になるなー。
有珠漁港
(おまけの話)
先日の毛ガニの代金を支払いに、また漁港に行った。
漁港というのは、なぜか懐かしい。
生まれも育ちも東京なのだが、磯の香りが懐かしく感じる。
逃げるカニ
岸壁では漁師が明日の出漁の準備をしている。
カモメが何か落ちていないかと、飛び回っている。
倉庫で漁師の女将さん達が網を繕っている。
私は彼女達に聞いてみた。
私 『あそこにあるブルーの網はカニ籠ですか?』
女将さん 『違うよ、あれはホタテの籠だよ』
ホタテ籠
しばらくして、私はまた 『あのグレイの網はカニ籠ですか?』
女将さんは面倒くさそうに 『あれもホタテの籠だよ。カニ籠は陸には上がっていない。今は漁の真っ最中なんだから』。
帰りに事務所寄ってみたがYさんは留守で、どちらが間違えたのかは確認したかったが、出来なかったのである。
それで良かったのだろう。・・・と、思う。