■フィッシュオン
前日の夜に8時半から寝てしまったので、早くから目が覚めていたが、やることが無いのでそのまま寝ていた。 すると携帯電話にメールが入った音がした。
こんな早い時間だから、間違いだろうと思ったが、一応チェックをしてみた。
画面を見ると伊達の建築家のSさんからだった。
彼も早くから目が覚めてしまい、「それなら海に出よう」と思い、早起きの私を誘ってくれたのだった。
伊達マリーナでSさん
すぐに支度をして伊達マリーナに向う。
途中で電話があり、『雨が降って来たので、止めますか?』と言う。
もう山を降りてしまったし、釣りをする気持ちになってしまっているので、『雨でも決行』と返事をした。
マリーナから船を出して、Sさんの秘密のポイントに向う。
雨が強くなって来た。ガスがかかり岸辺は霞んでいる。
時折、遠くを行く漁船以外に誰も海に出ていない。
カモメだけが我々の後を付いて来る。
防波堤を出る漁船
ポイントで竿を入れると、私の竿にすぐに反応があった。
注意しながら引き揚げると、小型の宗八カレイだった。
その後、Sさんに立て続けにカレイが掛かる。
フィッシュオン
2時間ほどの釣りで、私は3匹、Sさんは6匹の釣果であった。その他にも外道が釣れたが、それはカモメにプレゼントした。
昔から「早起きは三文の得」と言うが、私の場合は「早起きは3匹の得」であった。
カモメにプレゼント
(おまけの話)
釣りの最中に携帯電話が鳴った。
ここでは海の上でも携帯電話が入る。
掛けて来たのは壮瞥町の岩倉果樹園の奥さんだった。
『橋本さんのブログでイチゴシャーベットを取り上げてくれたので、千客万来です。橋本さんの仏像彫刻の先生からも注文を頂きました』と、嬉しそうだった。
それにしても、あのイチゴシャーベットは美味しい。
宋八カレイの一夜干し
港に戻り、釣れた宗八カレイ9匹を全てもらって帰る。
コテージでは早速、女房が一夜干しの為にカレイを捌く。
そして外に干そうと思ったら、それをカラスが狙っている。
盗られちゃ困るので、仕方なく窓の内側に干した。
それ以来、干物が出来るまで、コテージの中が臭くて参った。
朝食のコーヒーにカレイの匂いが混じると、殆どこれはゴミ置き場の匂いとなる。