■北こがねの丘
伊達の近郊では、どこにでも丘に登ればいい景色に出会える。
手前に丘の緑の原や木々が様々に縁取りを作っている。町が扇状地に広がっている。
その向こうに青い海があり、海の向こうには青い山並が広がり、5月初旬の頃まではその青い山並の上に白い残雪が残る風景が広がる。
そのような代表的な風景は、伊達市の郊外、北こがね地区にもある。国道37号線から少し山側に登っていくと、高台から丘陵や海が望める風景に出会える。場所によっては、有珠山、昭和新山、羊蹄山が望めるし、伊達の東側に位置する紋別岳や稀府岳などの山すそがゆったりと長く海まで伸びている姿も見ることができる。
雪が消え、牧草地や秋まき小麦の緑がだんだんと色を増してきて、木々が芽吹いて葉が淡いさまざまの色合いを出してくる。そんな頃に背景に青い海と青い山並が見えると美しいと思う。
毎年この時期になると、丘からの海や山々の風景が美しいと思う。伊達近郊の最も美しい風景の一つである。
年々歳々9年ここに住んでいると、春先のこの時期、フクジュソウ、キバナノアマナ、カタクリ、キクザキイチゲ、エゾノエンゴサク、エンレイソウが出てきて今年の春がスタートする。我が家の庭では、水仙、ムスカリ、タツタソウ、レンギョウが咲き出して、彩が豊かになってきた。寒さに閉じ込められていた分、これからの季節は楽しまなきゃ。
(2016-4-22記)